定例研究会レポート

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サブカルチャーと乳房
~マンガ・アニメの美少女のボディイメージ~
2010年6月5日

サブカルチャーと乳房

6月5日(土)ワコール本社ビル2階会議室にて、117名の方にご参加いただき開催いたしました。

■男性向けマンガにおける美少女の身体
 表 智之 先生/京都国際マンガミュージアム  研究員。
■女子目線でみたマンガ・アニメの身体デザイン
 川原 和子先生/マンガエッセイスト 
■美少女身体の立体創造
 ボーメ 先生/海洋堂造形師の代表。
 インタビュー:実川 元子/乳房文化研究会 運営委員
・コーディネーター : 北山 晴一 (乳房文化研究会 常任運営委員)

研究会レポート
『サブカルチャーと乳房
~マンガ・アニメの美少女のボディイメージ』
に参加して思うこと
甲南女子大学 講師 米澤 泉 (乳房文化研究会会員)
久しぶりに参加させていただきましたが、今回はタイトルからして非常に興味深く、
「コスメフリークというオタク」な私にとっては、刺激的な研究会でした。
 最初にご講演された表先生の「男性向けマンガにおける美少女の身体」では、マンガに描かれる美少女の身体(乳房)の変遷がわかりやすく語られました。
90年代の後半以降は、マンガのキャラクターを抜き出して溺愛する傾向が強まり、以前よりもマンガの「美少女像」が、社会における美女・美少女の基準に影響を与えるようになってきたそうです。表先生もおっしゃっていましたが、近年はモードがマンガを模倣することがよくあり、まさに「マンガはトーキョービューティの代名詞」となっているようです。
続いてご講演された川原先生の「女子目線でみたマンガ・アニメの身体デザイン」では、「見られる」存在として生きている「女子」としての観点から、「美少女」の身体が語られました。
川原先生が女や女性ではなく「女子」という言葉を使われてているのが印象的でした。
最近、「30代女子」「女子力」といった言葉を女性誌でよく目にしますが、敢えて「女子」という言葉を使うことで、彼女たちは、「女」や「女性」として見られて生きることを拒否しているのかもしれません。
 最後は、ボーメ先生と実川先生による「美少女身体の立体創造」という非常に興味深いお話でした。ボーメ先生の創作における拘りは、「女子」の私にはなかなか実感としてわかりにくいものでしたが、先生のフィギュア作りにかける情熱は、やはりコスメフリークの顔作り(化粧)にかける熱い想いと共通するものがあるのではないかと思いました。
今後も研究会が「乳房」を切り口に、さまざまな分野の方々による新たな視点を提供してくださることを期待しております。

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