定例研究会 レポート

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定例研究会レポート: 2016年

オキシトシンと乳房
2017年1月21日(土)

■オキシトシン--周産期の現場から--
●大田 康江先生(おおた やすえ)
順天堂大学 医療看護学部 助教

 

■行動や感情も変える! オキシトシンの不思議
●兼子 将敏先生(かねこ まさとし)
NHK制作局 科学・環境番組部 チーフディレクター

■パネルディスカッション
●コーディネーター 河田 光博 運営委員
佛教大学 保健医療技術学部 教授 / 京都府立医科大学 名誉教授
●パネラー 大田先生、兼子先生

乳房や妊娠・出産・育児と密接な関係のホルモンである「オキシトシン」。最新の科学研究により、それは、私たちの感情や行動を変化させることが分かってきました。「オキシトシン」の不思議な機能、その役割や最新の研究について、また、出産現場におけるケアについて勉強する会を開催いたしました。

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静と動の美しさ
2016年11月19日(土)

■身体表現とコミュニケーション
●柴 眞理子先生(しば まりこ)
放送大学 東京足立学習センター 所長>
  / 神戸大学 名誉教授 / お茶の水女子大学 名誉教授

■ロボットデザインと人間デザイン
●高橋 智隆先生(たかはし ともたか)
株式会社ロボ・ガレージ 代表取締役社長>
/ 東京大学先端科学技術研究センター 特任准教授

■パネルディスカッション
●コーディネーター 杉野 菜穂子 運営委員
(株)ワコール 人間科学研究所 研究開発課
●パネラー 柴先生、高橋先生

乳房にかかわらず、また、スタイルやプロポーションといった静的な美しさに留まらず、様々な分野における「美」をとりあげ、現代女性の美と今後の予測を考える会を開催しました。

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乳がんの検診とサポートを考える
2016年7月23日(土)

■講師・講演テーマ

●阪口 晃一先生(さかぐち こういち)
乳がん検診の基礎知識

京都府立医科大学 内分泌・乳腺外科 講師

●飯嶋 由香里 先生(いいじま ゆかり)
乳がんの検診とサポートを考える

沢井記念乳腺クリニック 乳がん看護認定看護師

●八木 彌生先生(やぎ やよい)
乳がんを生きる ~日米の診療とサポート、そして語り

元 佛教大学 保健医療技術学部 看護学科 教授

■パネルディスカッション
●コーディネーター
鳥屋尾 優子 運営委員
(株)ワコール 総合企画室 広報・宣伝部 スクール企画課長
●パネラー 阪口先生、飯嶋先生、八木先生

これまで乳房文化研究会では乳がん罹患患者のQOLのための治療や乳房再建、 罹患患者の体験談を聞いてきました。 今回は、乳がんの検診から治療、サポートまでを「ブレストケア」と考え、乳がん検診の基礎知識とサポートについて考える会を開催しました。著名なタレントが乳がんに罹患し、検診や乳がんに関して意識が高まる一方、SNSなどから手軽に自分で情報が発信できる社会になり、ネット上には様々な情報が流れています。検診技術が発達しているものの、実際に、どのような検診が自分に合っているのか、正しい知識が不足しているのではないかと思われます。そういった正しい知識を勉強し、また、日米の診療・サポートの比較から乳がんについて考える会を開催しました。
最初に「乳がん検診の基礎知識」として京都府立医科大学の阪口晃一先生と沢井記念乳腺クリニックの飯嶋由香里先生からお話をいただきました。阪口先生からは乳がん罹患者数、検診率、好発年齢、10年無再発生存率などを質問形式でお話いただいた上で、乳がん検診の種類や検査方法の特徴、乳がんの種類、最新の検査方法、生存率、再発率について詳しく教えていただきました。マンモグラフィは石灰化を見つけるもので超音波エコーは「しこり」を見つけるもの、前者は地図で全体像が見える、後者は街の風景写真で部分的に詳しく見ることができるが撮り方が難しいという喩えがとても分かりやすかったです。また、乳がんは5年、10年生存率が悪い、再発率が高いと思われているが、実際には非常におとなしいがんであり、生存率が低いわけではなく、結構たくさんの方が元気でいらっしゃるということでした。

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