ワコール

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090 ワコールカレンダーの魔法が始まる
現実の世界に、もっとファンタジーを。
カレンダーの表紙は白の名品をまとったシンデレラ

 最近の小説や映画には、どこかに、夢のようなファンタジーの要素が盛り込まれていることが多いなと感じます。SFやアニメはもちろん、リアルなラブコメや純文学も、ファンタジックな世界にじわじわ侵食され始めている気がするのです。これは、現実からの束の間の逃避を求める世の気分の表れでしょうか。それとも、不思議や魔法に満ちたアナザーワールドが、現実の隣に実在していることの紛れもない証拠なのでしょうか。
 このようなリアル・ファンタジーブームに火をつけたのが『ハリー・ポッター』であることは間違いありません。映画は既に8本公開されマニア度を深める中、公開中のスピンオフ映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は、過去のシリーズを見ていなくても楽しめるという触れ込み。『スター・ウォーズ』のスピンオフ映画『ローグ・ワン』と同様、私のような初心者でも、壮大な世界の一端を体験できる絶好の機会となりました。

パニエのシルエットが可愛いラプンツェル(1月/2月)  そんなファンタジー気分が盛り上がる年の瀬に、ワコール2017年カレンダーを見て胸がときめきました。そこには、ぱっと見て理屈ぬきに楽しめる、なつかしい童話をモチーフにしたワンダーランドが表現されていたからです。シンデレラ、ラプンツェル、親指姫、人魚姫、白雪姫、アリス、ティンカーベル。愛すべきヒロインたちが、レトロ可愛いランジェリーをまとい、原作のアナザーストーリーというべき幻想のステージに舞い降りたのです。
 カレンダーの発売にともない、表参道のギャラリーROCKETで「Lingerie meets Fantasy(フォトジェニックなランジェリーたち)」という展覧会が開かれました。フォトグラファーのkisimariさんが撮影した写真とiPhoneムービーに加え、撮影に使われたランジェリーの実物をたっぷり鑑賞できる趣向。アーティスティック ディレクターのRIBONさんことワコールの松村昭子さんに、制作の裏話をうかがうこともできました。

今によみがえる、名品ランジェリーたち。

人魚姫はシースルーのペチコートがセクシー(5月/6月)  カレンダーに登場するランジェリーは、ワコールの歴史の中で愛されてきた名品を、現代のモード感覚にアップデートしたもの。その多くが1950~60年代のヒット商品で、資料室に保存されているパターンで再現されたそう。表紙を飾ったサーキュラーステッチのブラは、当時活躍したミシンで縫われました。このブラとコーディネイトされた伝説のタミーガードルやフルストレッチのボディスーツも、手作りの貴重な1点ものというわけです。
 1月/2月には、パニエとペチコート、ビスチェ、スリー・イン・ワンがロマンチックなコーディネイトで登場。パニエという言葉を日本で初めて使ったのはワコールだそうで、シルエットの美しさはため息ものですね。ほかにもクロッチ付きのセクシーなテディや、プリーツが可愛いスリップドレスなど、次世代に継承したい魅力的なアイテムに遊び心が加わって、思わず「ほしい!」と叫びたくなる新感覚のランジェリーに仕立てられていました。
お部屋のような演出で飾られたランジェリーたち  細部のクオリティにまでこだわり、ていねいに縫製されたランジェリーを、2人のモデルさんに着せ、ヘアメイクや小道具、ライティングなどの演出を加えることで、魔法のようなシーンが出現。それは、記憶の中のファンタジーに連なる、新しい名場面といえるでしょう。カメラ目線ではない、彼女たちの息の合った演技にも注目したいところ。1年間わくわくさせてくれる、見どころいっぱいのカレンダーだと思います。
 ちなみに『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は、ハリー・ポッターシリーズの70年前、1926年のNYが舞台でした。アナログ世界と魔法は相性が良く、レトロファッションも満喫。魔法の杖で、姉妹が瞬時にドレス姿に変身するシーンもあり、やっぱりファンタジーはこうでなくちゃと嬉しくなりました。さて、2017年はどんなランジェリーが魔法を起こすのか? カレンダーを見ながら、ゆっくり妄想を楽しみたいと思います。
細部までこだわった手作りのアクセサリー
■大人ファンタジーなワコール2017年カレンダー
http://www.wacoal.jp/calendar/