ワコール

  • 店舗検索

前へ戻る 上流下着のつどい

103 時空を旅するファッションを発見!?
美しい幻覚を見せてくれるコレクション。
時空をかけぬけるイメージの展示会場  立春を過ぎれば、暦の上ではもう春。現実にはまだ極寒のさなかでも、イマジネーションの力は強いです。私たちは、春の気配をいくらでも見つけることができるし、立春という言葉を聞いただけで、みずみずしい色を着たくなって、コートの下に春をしのばせようと画策し始める。そう、花のつぼみが人知れずふくらんでいくように、春は、内側から始まるのです。より気持ちに近い部分、より肌に近い部分から、軽やかな色と素材をともなって。
 WACOAL DIAの2018年春夏コレクションのテーマは「ILLUSION」(イリュージョン=幻想、幻覚、錯覚)。さまざまな記憶の風景にアクセスしながら、未知の扉を開く魔法のようなコレクションです。展示会が行われたWACOAL DIA銀座店には、時空を駆け抜けるタイムトンネルのようなディスプレイが登場し、過去と未来を行き来できる趣向。まずは過去のほうに行ってみると、そこはシロツメクサやレンゲ、矢車草が群れ咲くノスタルジックな世界でした。
野に咲く花々をノスタルジックに表現  イメージの源泉は16世紀半ばの英国、まだ幼いエリザベス1世が野を駆け巡り、草花を摘む姿だそう。このシリーズには、野に咲く花々の可憐さと生命力の強さが、多彩なデザインでロマンチックに表現され、好みの花を集めるような楽しさが。シロツメクサで編んだ花冠を髪に飾るように、ガーターベルトという装飾品で遊んでみるのも一興。3種類の花に加え、四つ葉のクローバーもしのばせたブラは、最強のラッキーアイテムといえそうです。
 シロツメクサがふわふわと舞うトップスやペチコートは、軽やかな可愛らしさが満開。青のシルクに矢車草を合わせたシリーズには艶やかなモード感があふれます。細部のモチーフは写実的で緻密なのに、全体のデザインはシンプルでモダンなのがWACOAL DIAらしい洗練の魅力。青いシルクをまとったモデルさんのヘアには、花冠ではなく、なんと割れた鏡が! ここでふいに、イリュージョンという今回のテーマが思い出されるのでした。
落ち着いた青のシルクに矢車草が映える

想像力で、私たちはもっと羽ばたける。

 トータルクリエイターの神尾敦子さんが、今回のコレクションに寄せたメッセージの中にこんな一文がありました。「のどかな春。シロツメクサの絨毯に寝ころんで、無心に四つ葉を探す、愛おしいその瞬間。異次元に通じるドアがあることを忘れずにいたいー」。WACOAL DIAは、相反するものの融合を得意とするブランドです。懐かしい春の風景の向こう側には、別の世界が開けているのですね。鏡はどんなイリュージョンを映し出すのでしょうか。
 未来へのゲートを駆け抜けると、そこは宇宙でした。エネルギーを発した星たちが、スパークする一瞬のきらめきを表現したシリーズは、モチーフもデザインも大胆です。遥かな星の輝きに、香り立つほどリアルなアザミの花を組み合わせるなんて、本当に面白いなと思います。このユニークな遠近感こそが、まさにイリュージョン。アザミの花も葉も白1色で表現したバージョンは、高速で時空を駆け抜けた氷の花のような高貴さです。
遥かな星の輝きとリアルなアザミの花  1点1点のコレクションに宿るストーリーを想像するのが楽しくてたまりません。そのヒントは細部の手仕事にあり、手間と時間をかけてつくられたWACOAL DIAのクチュールの意味はここにあります。花びらも星も、よく見ると輝いて見える工夫が施されていて、重ね方や動きにより、思いがけない効果を生み出すのです。一人ひとり異なる肌や体温、エネルギーとの出会いによって、さらに別次元の輝きが生まれることは間違いありません。
 何はともあれ、おすすめは、毎月お店に登場する新作アイテムに触れること。まとうことで軽さや透明感が増すという、その魔法のような変化をぜひ体験してみてください。私たちが時間旅行に憧れるのは、それが今のところ不可能とされているからですが、イリュージョンという名のコレクションは、あっさりとその願いを叶えてくれるでしょう。私たちは、好きなものを装うことで、好きな時と場所に行くことができるのです。
自由にアレンジできるストールは大人気
■ワコールディア
http://www.wacoaldia.com/