学生時代、自転車旅行で毎日100キロ以上を走り、足が攣って走れなくなることもあった。そのときにCW-X(シーダブリューエックス)を試してみてその凄さを実感した。実は、高校までやっていた野球を通して、すでにCW-Xに出会っていた。
自分の手で商品開発に携わりたい――。そう思ったのが入社動機でした。
最初に配属されたのは、ワコールブランドのブラジャーやショーツ用の生地を調達する材料購買課。材料の調達に奔走しながらも、CW-Xのことが頭から消えない。半年ごとの課長との目標管理面談では、「第1希望ウエルネス事業部」「第2希望同じ」「第3希望同じ」と書き続け、異動を訴え続けました。そして4年目。念願のウエルネス事業部への配属が決まりました。後に、その一念だけで異動が決まったのか人事部に確認したら、材料購買課での3年間の実績、能力が評価されたのだと教えられました。配属先はウエルネス事業部の同じ材料購買課でした。
配属前に課長から「ウエルネスは大変だぞ」と言われていましたが、入ってその理由がわかりました。それまで所属していたワコールブランド事業本部とは規模が違った。以前はシステム化されていたことも、手作業でこなさなければならないことが多かった。ワコールから転職してきた…そんな感じでした。


入社6年目。それまで希望し続けてきたCW-XのMDを担当することができました。しかし、希望が叶った一方で、大きな壁にも突き当たりました。MDには次期CW-Xのコンセプト、商品づくりとともに、販売と生産の間で社内在庫の最適化を図るという任務があるからです。
商品は販売計画に基づいて生産され、店頭に並びます。しかし、いざ店頭に並んでみると計画を超えてヒットする商品、計画を下回る商品などが出てきます。売れ残った商品の対応に関する販売部との調整、追加生産のためのものづくりチームとの折衝、納期の確認、必要な材料の調達、在庫のコントロールなど、山のように仕事が待ち構えていました。
私は丸5年間、材料調達業務のみに携わってきたため、販売の現場を全く知らない。具体的にどう対応し、どこに指示を出せばよいかわからない。上司の指導、先輩や同僚たちのサポートを受けながらやっていますが、毎日、悪戦苦闘を繰り返しています。
その一方で商品企画課やセールスとプロジェクトを組んだ次期CW-Xの商品開発が進んでいる。その中心に自分がいる。CW-Xはこれまでのイメージだけでなく、新たな領域を切り拓こうとしています。
人間科学研究所の研究をもとに開発されたCW-Xは、カラダへの衝撃を緩和したり、柔軟性を向上させるコンディショニングウェアです。スポーツメーカーのように特定のスポーツカテゴリーに向けた商品展開を行うのではなく、人間科学研究所のデータを武器に、カラダのことを考えた商品開発を行っています。イチロー選手や石川遼選手を起用した広告の展開でCW-X=スポーツのイメージが強いかもしれませんが、スポーツをされない方々が行う日常生活の中での動きにも共通して使って頂ける機能性ウェアでもあります。
ワコール=下着というイメージが強く、これまではCW-Xの知名度があまり高くなかったかもしれません。しかし、ランニングブームの追い風を受け、知名度、注目度は確実に高まっていることを感じます。
これからはスポーツだけでなく、さらにカラダの動きに着目して商品企画を行っていきたいと思います。ワコールにしかできないこと、さらにオリジナリティのあるものづくりに真摯に取り組んでいきます。