乳首の色が友だちより黒い

乳首のまわりの丸くなっている部分は乳輪（にゅうりん）といいます。この部分は血管が多いから、肌の色よりも少し赤くなっています。もともとの肌の色が違うように、乳輪の色も人それぞれ違うのです。

肌の色は、皮膚のメラニン色素（しきそ）によって決まります。メラニン色素が多い人は、肌の色も乳首も濃い色になりがちです。遺伝の要素も大きく、お父さんやお母さんが色白・色黒の場合、それをうけつぐ人が多いようです。

メラニン色素は、こすれる刺激に反応することがあります。ショーツのゴムやズボンのウエストの部分が、こすれて黒くなって、「色素沈着（しきそちんちゃく）」を起こすことがあります。乳首でも下着などでこすれて、同じようなことが起こることがあります。

色素沈着は、こすれる刺激がへり、肌のうまれかわり（ターンオーバー）がうまくいけば、やがて薄くなっていきますので、自分に合った下着をつけるなど、乳首への刺激はなるべく少なくしましょう。健康的なターンオーバーが行われるように、よく食べ、よく眠る、よく動く、など生活リズムをきちんとすることも大切です。