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すいみんコラム

  • 生活環境のスペシャリストに聞く! 全6回睡眠スペシャルインタビュー②

    ●すいみんコラム

    生活環境のスペシャリストに聞く! 全6回睡眠スペシャルインタビュー②

第2回 刺激で妨げられる快眠

■ どんな寝巻きが刺激から快適な眠りを守るのですか?

まず何が刺激になるかというと、一番大きいのは暑すぎと寒すぎ。
冬は暖かいというのが一つの条件だし、カラダを温かく包む。夏は汗などを吸い取ってカラダの回りをさわやかに保つというのが条件になるでしょう。もうひとつ、肌触りというのが意外と重要なファクターだということがわかります。寝間着や布団の心地よさって、起きているときの感覚で感じるもので、どの布団がいいですか?といって聞ける答えは"起きているときのもの"です。眠っているときの感覚は、脳波計で睡眠の深さや心拍変動で自律神経系のリズムをみてみるとか、生理学的にみていくというのがひとつの研究手法としてあるわけですよね。

私が以前にやったのは、ふわふわの布団と固い布団のどちらが好きかきいてみると、みなふわふわのほうがいいというんですよね。実際そこに寝てもらってどちらが副交感神経支配系に傾くかを調べてみると、ふわふわのほうが副交感神経支配になるんですよ。ところが一晩中の寝がえりをうったりする状況を脳波で調べてみると、逆にあまりふわふわな布団でないほうがいいんです。
表面はふわふわでいいんですが、あまりやわらかいと、寝がえりをうってうつ伏せになると体が弓型に反って(=逆ハンモック状)、眠りが浅くなってしまう。結論としては、表面はふわふわしていて中は少し固いくらいの布団がいいということになってくるんですけれど。

次に寝間着の場合は、肌触りがやわらかいものがいいです。これは起きている人に聞いても寝ている人の心拍変動などでも同じように、第一条件で出てきます。
あと圧迫感というものがあります。締めつけとか。ブラとかガードルを着けて寝るっていう人いますよね。あと靴下とか。手袋なんて着けて寝るっていう人もいるんですよね。そういう場合にも、締め付けがあると眠りが浅くなるんですよね。下着や他のものを着けたいっていう人は、締め付け感だけには気をつけるようにすると、さっき言った刺激のシャットアウトにはなりますよね。

いまのは素材や締めつけなどの刺激のことですが、寝間着にもいろんなタイプがありますよね。パジャマや浴衣、いまは流行らないけどネグリジェなど...。
寝ている間は寝がえりが多いので、寝がえりを繰り返しているうちに体に巻きついてくるとそれが圧迫になるので、それがなくなるようなスルスルした素材で、寝乱れない、着乱れないようなものが適していますね。
パジャマ型だったら、ウェストのゴムがゆるめのほうがいい。
ロングTシャツや浴衣だと、まくれあがったり、朝起きると浴衣のヒモだけになっているようなこともあるでしょう(笑)
それもあってか、最近は温泉の浴衣もロングシャツのような形のものなどが増えていますよね。

第1回 快適な眠りのために
第3回 究極の寝間着とは・・・
第4回 着替えが入眠へのスイッチ
第5回 快眠を実現する寝間着とは
第6回 文化の違いと寝間着の違い

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