WACOAL STUDYHALL KYOTO

Quoy que le corp meurt,
Les formes font pourtant aux cendres leur demeure.
(However bodies dies,forms nevertheless makes ashes their home)
「肉体は死してなお、その形は灰に宿る。」

PALINGENESIA Estelle Delesalle
PALINGENESIA Estelle Delesalle

古代ギリシャ語Palingenesia(またはpalingenesis)は、哲学、神話、政治、および生物学における様々な文脈で使用される、再生または再創造の概念である。
神学においてPalingenesiaは転生と洗礼により象徴されるキリスト教信者の精神的な再生を意味し、哲学では、人間の魂は肉体で死滅するのではなく新たな化身で再生するという広義的理論を示唆する。
エステル・デレサルの日本初個展となる本展では、「再生」を含意し、概念と伝説の狭間で今日まで時代に応じてその意味やニュアンスが変化してきた「Palingenesia」を主題に、詩的で象徴的なインスタレーションを展開する。 灰の中から薔薇のイメージが孵化する瞬間、ガラス板の間に抽出された土から植物が芽吹く瞬間、作品の変化する速度は遅く、その瞬間を捉えることはできない。そして我々は「Palingenesia」、その存在のみを垣間見るのだ。

「PALINGENESIA」 Estelle Delesalle
会期:2018年4月13日(金)-5月12日(土)
火曜~金曜 10:00-20:00/土曜 10:00-17:30
日曜・月曜・祝日 休み
会場:ワコールスタディホール京都 ギャラリー
入場料:無料
主催:KG+実行委員会
協賛:ワコールスタディホール京都

KG+ KYOTOGRAPHIE Satellite Event:http://www.kyotographie.jp/kgplus/

Estelle Delesalle (エステル・デレサル)
エステル・デレサルは1982年、フランスに生まれる。
ナント大学で美術史を専攻後、アヴィニョン及びナントにて造形美術を学ぶ。サンタフェ、パリ、ブリュターニュでのアーティスト・イン・レジデンスと並行し、アヴィニョンとパリを拠点に、ポンピドゥー・センター・メス、パレ・ド・トーキョー、アヴィニョン演劇祭、ニュイ・ブランシュ・パリなど国際的な美術館や芸術祭にて展示、パフォーマンスやワークショップなど多岐にわたる活動を展開している。
デレサルの制作は、「不在の概念」を探求する過程である。デレサルの作品においてこの潜在的主題は、作品と対峙する時間の中で、香水の残り香のように余韻を残す。中世から初期ルネッサンスの物語や登場人物に関連し、「イメージとは何か?」という根源的な問いを投げかける。デレサルの作品は、象徴的なイメージの扉を開く鍵である。扉の向こう側にある複合化された暗喩を紐解き、そのイメージの影にある世界を照らし拡張するのである。

【イベント】
トークセッション「創造性の原動力としての不在」
本展「Palingenesia」の起点となる「創造性を喚起する不在」についてアーティストトーク、そして制作過程やパリで開催する白夜祭「ニュイ・ブランシュ」にて実施した市民参加型パフォーマンスについて本展キュレーターと対談し、市民生活と美術・文化との関係性と課題を考察します。

4月13日 19:00-20:30
トークセッション(無料・予約不要)
エステル・デレサル(アーティスト)、野口絵里子(KG+共同プログラムディレクター、本展キュレーター)