ライブラリー・
コワーキングスペース

KCI所蔵 ポール・ポワレ編集の広告図集『PAN』を特別展示

KCI Mobile Library 京都服飾文化研究財団(KCI)所蔵の貴重書を展示します

ポール・ポワレ編集『PAN annuaire du luxe à Paris』1928年刊 (devambez社発行)

IMG_3696.JPG

本書『PAN annuaire du luxe à Paris(牧神:パリ贅沢品年鑑)』は20世紀初頭のパリで活躍したファッション・デザイナー、ポール・ポワレ(Paul Poiret [1879-1944])が編集した広告図集です。当時、パリで名声を高めていた高級品店、115店の広告が1ページにつき1枚ずつ印刷されています。掲載店のなかには現存する店も多く、服飾品のランヴァン、宝飾品のヴァンクリーフ&アーペル、レストランのトゥール・ダルジャンら有名店が名を連ねています。
贅沢品が一般の人々の憧れの対象となり、高級品店がより身近な存在になった1920年代。そうした店は人々を惹きつけるために気鋭の画家やイラストレーターを起用し、広告における芸術性の高さを競うようになります。本書には当時パリで活躍していた日本人画家、藤田嗣治や芸術家のジャン・コクトーによる広告も収録されています。このような広告媒体の新しさに目を付け、1冊の本にまとめたポワレもまた、先見性をもったクリエーターだったと言えるでしょう。
ポワレは1930年に発行した回想録で「『PAN』は当初狙っていた顧客だけでなく、芸術愛好家や愛書家にまで広がり、大量の部数が求められた。これはいつの日か再評価されて、雑誌の新しい典型の一つとなることだろう。」と自信をにじませています。



■京都服飾文化研究財団(KCI)とは

_MG_4187.jpg

公益財団法人 京都服飾文化研究財団(The Kyoto Costume Institute, 略称KCI)は、西洋の服飾やそれにかかわる文献資料を収集・保存し、調査・研究する機関として、1978年、株式会社ワコールの出捐によって設立されました。現在、18世紀から現代までの衣装など服飾資料を約13,000点、文献資料を約20,000点収蔵。これらを多角的に調査・研究し、その成果を国内外での展覧会(「モードのジャポニスム」展、「身体の夢」展、「FUTURE BEAUTY:日本ファッションの30年」展など)や、研究誌(『DRESSTUDY』、『Fashion Talks...』)の発行を通じて公開しています。 URL: http://www.kci.or.jp/