講座レポート

いま、あらためて知る日本の美「さび」

講座番号 16k004
学べる美 感性の美
分野 哲学
講師 篠原資明(京都大学名誉教授・高松市美術館 館長)
日時 2016年10月26 日(水)19:00~20:30
料金 4,320円 ※ライブラリー・コワーキング1日利用券付き
定員 20人
人間の条件とは?

そんな話題から始まったこの日の講義は、哲学を説いたプラトンや空海、千利休や小堀遠州のような茶人、マルセル・デュシャンや内藤礼のような芸術家、そのほかにも藤原定家や三島由紀夫など、時代もジャンルも越えた登場人物が次々に登場。
多彩なエピソードを織り交ぜた「さび」の説明を聞いているうちに、なんとなくセットで捉えていた「わび」と「さび」が、実は全く別のものであるということに気付かされていきます。

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篠原先生の言葉を借りれば、「日本では何でもかんでも“わびさび”と言うけれど、これではさびのとらえ方を狭めてしまう。わびとは簡単に言うと貧乏くさい感じ。さびは無常即永遠、つまり移ろいゆくことやはかなさを肯定すること」。「さび」と言われると一瞬身構えてしまいますが、あまりにも分かりやすいこの説明に、欲しかった答えはこれだと言わんばかりに、会場のペンを持つ手が一斉に走ったのがとても印象的でした。


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そのほかにも、「今」と「かつて」を比べることで「変化が起きている(=無常である)こと」を表した造語「いまかつて間」や、日常で「さび」を感じるには動詞として「さびしむ(=深く味わう)」と取り入れやすいなど、独特の造語を交えたやさしい語り口の篠原ワールドに、心地よい頭の疲労感を感じながらも充実した時間でした。

このレポートの講座詳細

受付終了

『まず美にたずねよ―風雅モダンへ』(著・篠原資明 岩波書店)

いま、あらためて知る日本の美「さび」

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