娘を見守るパパ必見! 女の子のカラダの成長。その時パパは? パパと娘の成長エピソード

ココロもカラダも大きく変化する女の子の成長期。異性である父親にとっては、バストの成長や初潮(初経)など女の子のカラダの変化に「どう接して良いの?難しい…」と感じる方も。そこで、ガールズ親なびでは「父と成長期の女の子との関わり方」のヒントを得るために、娘さんと2人暮らしのパパにインタビュー。

「娘のカラダの成長は、本当に未知の世界でした…。胸の成長や生理用ナプキンの事なんかも、全くわからなくて…。今思えば、娘と一緒にバタバタしてましたね~(苦笑)」と話すMさんは、中学3年生の娘さんと2人暮らしのシングルファーザー。

女の子の成長過程の中で訪れる第二次性徴期や思春期。カラダもココロも日々成長していく娘さんに寄り添いながら二人三脚で歩んで来られました。
「娘のカラダの成長にまつわるあれこれ。その時パパはどうした?」を詳しくお聞きしました。

娘とパパ プロフィール

東京都在住。現在中学3年生の娘さんとシステムコンサルタントのパパMさん(47歳)。娘さんが小学1年生の時に、ママが病気で突然の他界。パパと娘の2人暮らし(父子家庭)がスタートしました。
Mさんは、時短勤務の会社勤めの後、退職。子育てを優先し、自宅で勤務できる仕事に変更。娘さんが中学生になった時に、会社に復帰されました。

  • 父と娘の2人暮らし
  • 知らなかった女の子の下着事情
  • 初潮(初経)の驚きと混乱
  • 娘の恋愛
  • 娘とパパのコミュニケーションルール

父と娘の2人暮らし

2人暮らしは
いつからスタートしたのですか?

娘が小1の時に、母親が病気で突然他界しました。そこから約7年。父娘はとても仲が良い方だと思います。
2人暮らしを始めてすぐの約1年は会社勤務を続けていました。会社もとても協力的で、有休や時短勤務を使いましたが、通勤時間も長い上、妻を失った喪失感が癒えないままの子育てと家事と仕事の両立は大変で…。相談したお医者さんに「心身共に、倒れる寸前ですね」と言われ、自分が倒れる事だけは絶対に避けないと…と、退職を決めました。色々悩みましたが、幸いにもコンピューターを使う仕事だったので、自宅で仕事をする方向で生活を整えていきました。
その時から、毎日ご飯を作って、娘と一緒に食べる生活です。娘が学校に行っている間に仕事をし、一緒にいる時間は、ゲームやお友達との遊びに一緒に混ざったりもしました。今はもう、中学生なので、娘はクラブに勉強にと、とても忙しいです。

娘とのお風呂

娘さんといつまでお風呂に入っていましたか?

確か、小学4年くらいだったかなぁ、と。娘とのお風呂は、湯舟が狭いこともあり、成長とともに「1人で入ってね」と、私から話をしました。何も言わなければ、ずっと今でも一緒に入ると言っていたかもしれません。が、さすがに父親として、どこかのタイミングで別々で入る必要があるな…と、思っていましたし…。

お買い物とお小遣い

娘さんの買い物やお小遣いはどうされていますか?

欲しいものがある時は、一緒に買い物に行きます。中学生になり、友だちとお出かけや買い物をするときは、相談してお小遣いを渡しています。
女の子の買い物は長いですね。私はいつもレジの横で座っていて、お会計の時に合流します。必要なのかな?と思うものもありましたが、金額が高すぎるものでなければ、基本的に欲しいものは買ってあげます。
高校生になったら、お小遣い制になるのかな。金額は一緒に相談して決めようと思っています。

知らなかった女の子の下着事情

娘さんのバストの成長のエピソードを教えてください。
下着やブラジャーはどうしていましたか?

私も娘も、胸の成長や下着についての知識は全くと言っていいほど無かったですね。胸が大きく目立ったり、成長するまでは、今まで通り同じような肌着を着てればいいと思ってました。

小学校4年生の時、学校の担任の女性の先生から「体操服で乳首がすける可能性があるので、胸元が二重になっている肌着を用意してあげてください。他の女の子達はつけてますよ。」と言われ、初めて肌着にも胸の成長に合わせた種類があることを知りまして。それを娘に伝えると、「お父さん買ってきて」と言われて、困りました(苦笑)。

具体的に、何が一番困りましたか?

まずはじめに「どこ」にそんな肌着を買いに行けばいいのかが、わからない。2人の話し合いの結果「近所の大型ショッピングセンターにはあるだろう」と行ってみて、ランドセルも体操着も売っている子ども用品売り場で、女の子用肌着のコーナーを見つけました。
肌着についてのディスプレイの説明もチェックして。それでも「どれ」を選べばいいのかわからず「これは店員さんに聞くしかない!」と意を決して質問しました。店員さんが丁寧に教えてくれて、胸元が二重になったキャミソールと、おススメされたステップ1のブラを購入したのを覚えています。

ちなみに、親子でいれば、女の子の肌着売り場に自分がいる事はさほど恥ずかしくないのですが、私1人で行くのは周囲の目線が気になり、嫌ですねぇ…。男親にとってホント、ツラいところです…。

ブラの購入ができても、次は、洗い方も知らなかった(苦笑)。洗濯ネットを使わず、そのまま洗濯機に入れていましたね。今はネットに入れるようになりましたが。

これも困った!
水着にもインナーが必要?!

そういえば、スクール水着の中に着るインナーも、「お父さん明日、プールなの。学校で必要って言われたから、買ってきて!」と突然言われ、困りましたね…。ファーストブラと同じような流れで、その商品自体を見たこともないから、どこに売っているかもわからない。「ここに売ってるのか?」と思うお店を1人で探しまわって、不審な目で見られたのが嫌でした…。なんとか、水着のインナーにたどり着きましたけど(苦笑)。

ブラジャーの買い替えはどうしていますか?

ブラのサイズは、娘自身で「きつくなったから、新しいのが欲しい」と言います。一緒にショッピングセンターに買い物に行った際に、いつの間にか買い物かごに入っています。
ブラのサイズは、娘から相談を受けたことがないので、おそらく自分で店の人に聞いているのかと思います。

バストの成長段階にステップがあることはご存知でしたか?

ブラにステップがあることは、最初に下着を買いに行ったときにお店のパネルで見た記憶がありますが、娘のバストが今、どのステップかや、娘がその内容を知っているかはわからないですね。

バストの成長を知るヒント。キーワードは「10歳」

10歳前後で、バストの成長や初めてのブラジャーについて、お話をしていないようであれば、一度声をかけてあげてみてください。
女の子によっては、バストの成長が恥ずかしくなってきて、バストを隠すように猫背になる女の子もいます。パパも、女の子のカラダの成長に合わせて、娘さんと同じ目線で一緒に勉強していくのがいいかもしれません。成長期の女の子向け情報サイト「ガールズばでなび」を一緒に見て学ぶ方法もおススメです。

初潮(初経)の驚きと混乱

初潮(初経)のエピソードを聞かせてください。

家で急に娘が「わーーーー!」と大騒ぎし始めました。小学5年生頃のことです。私も「どうした、どうした?」となりました。生理が来て、驚いたようなのですが、もちろん家にナプキンはなかったので私が近所のドラッグストアに買いに走りました。汚れた下着をどうすればいいかわからず、お湯で洗ってしまい、うまく汚れがとれずに下着を捨てた…という失敗もありました。後日、母親のおばあちゃんに会ったときに、娘がその話をして「水で洗うものなのよ」と教えてくれました。そんな知恵、全く知らなかったです…。

娘からは、「小学校の保健の授業で生理についての話があった」という事は聞いていましたが、実際に始まった時のために前もって準備をするという発想はなかったですねぇ…。

生理に必要なものはどうしていますか?

ナプキンは?

昼用・夜用やナプキンの種類が本当にたくさんありますよね…。ドラッグストアの陳列を見てびっくりしました。どれを買っていいのか、本当にわからなくて。今は、娘のお気に入り商品がどうやらあるようで、娘が自分で買っています。

生理用ショーツは?

私が購入したおぼえがないのですが、洗濯物の中に生地が違うショーツが入っていて、それが生理用ショーツだと思います。普段の買い物のタイミングで、買い物かごに娘が入れたのだと思います。中学校で友人との話で知って、買ってる時もあるでしょうし。

トイレのごみ箱は?

小さいゴミ箱を置いてます。最初の方は、自分で捨てるように言っても捨てっぱなしでトイレにたまっていましたが、今は自分でこまめに捨てるようになりました。成長してますね(笑)

生理痛の薬は?

生理痛かは分からないですが、お腹が痛いと言うことはあり、中学生に入ってからは生理痛の痛み止めの薬を娘が自分で買っています。

娘の恋愛

恋愛の相談はありましたか?

小学生の時は好きな男の子の話も聞いていましたが、今はどうかな。娘の結婚については、一度話をしたことがあって「お父さんが一人になるのが心配で、結婚したくない」というのは無しだよ、と伝えてます。どこかで親離れ、子離れはしないといけないですし。娘に好きな人ができたタイミングで「お父さんにも彼女ができたよ!」と言えたらいいですね~(笑)。

娘とパパのコミュニケーションルール

娘さんとの決まりごとってありますか?気をつけていることもあれば教えてください。

2人のルールで、毎朝目を見て「いってらっしゃい」とハイタッチをしています。結構なんでも話す関係なので、隠し事があるな、とか、嘘をついているなと思ったことはないんですが、ただ一度、いつもと違って「元気がないな」と思ったことはあって。気づいたきっかけは、いつもの「行ってきます」が違うことでした。
ある日、ハイタッチの時に、すごく不安そうな目をしていて。見送った後に引っかかって、外まで出てみると「部活で悩みがあって、学校に行きたくない」と立ち止まっている娘がいました。その時は、スクールカウンセラーの協力を得て、元気になりました。

あとは、自分の状態が娘とのコミュニケーションへ影響するので、自分が疲れた時はとにかく寝ます(笑)!

Mさんの娘さんより

今回のインタビューを読んでみての感想をいただきました。

自分の身体の成長や初めての生理が来たとき。お父さんはもちろん、友達にも助けてもらいました。
ブラや生理用ナプキン、ワキ毛など私とお父さんで分からないことがあったとき、「お母さんがいれば・・・」と思ったことも沢山ありました。ですが、このインタビューを通じてお父さんの知らない一面を知って、とても感動して思わず泣いてしまいました。今では本当に感謝しています!

編集後記

いかがでしたでしょうか?Mさん親子にとっては、女の子のカラダの成長は2人共が経験したことがない分、分からないことだらけだったとの事。

今回取材を担当した女性スタッフにとっても「ふだんの(女性目線での)知識が、男性にとっては当たり前ではない」という事を改めて認識できて、大変勉強になりました。また、娘さんからの最後のコメントは、胸が熱くなりました。

父親だけでなく、女の子を見守る全ての方に読んで頂きたい今回のインタビュー。

娘を育てるパパが気づきにくい「女の子のカラダやバストの成長」については「ガールズ親なび」をぜひご活用ください。あなたのお知り合いや周囲に、娘育て奮闘中のパパがいらっしゃるときは「ガールズ親なび」をご紹介ください。

※内容及びプロフィールは2018年12月取材当時のものです。

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思春期の女の子についての理解を深め、娘さんとのコミュニケーションのきっかけに

ワコールでは、10歳前後の女の子のイマを知り、理解を深めていくこと、良好な親子関係であり続けることを目的に、毎年3,000人の女の子からのアンケート調査を実施。ワコールのWEBサイト上で「成長期の女の子実態調査」を公開しています。親子コミュニケーションのきっかけに、ぜひご一読ください。

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