一緒に登る大人へのステップ
母娘の「初ブラデート」に密着してきた
ポジティブな
思い出がつくる
仲良し母娘
おりしもお昼時、お腹ぺこぺこだという二人は採光ゆたかなカフェへ。カフェに行くのははじめての娘さんも少しドキドキした様子でした。
「今日はどうだった?いい買い物ができたかな?」
「うん!好きなピンク色の下着を買えて嬉しい」
「試着室でブラをつける娘の姿を見て、とてもシックリきました。そろそろ、とは思っていましたけど、本当にいいタイミングになったと思います」
仲良くランチを楽しむ様子は、友達のようにも見えますね。
「娘には妹・弟がいますし、どこかに出かけるとなると家族みんなで行くことになるので、こうして娘と二人だけの時間を過ごすのは新鮮ですね」
「とくにカフェのような小ぢんまりとした場所なら、なおさらですよね」
「もっと小さい頃は、二人で出かけることもあったのですが......」
「最後にお母さんと二人で出かけたのってどこ?」
「近所のスーパー」
「それは出かけるとは言わない」
「学校の友達は、もうブラをつけている子も多いのかな?」
「けっこう着けてます。もう身長が160cmくらいある子もいるから」
「娘より小さな子も数人いるので、本当に成長の差が激しい感じですね」
「からだの発育は個人差がかなり出ます。ちなみに平山さんはどうでしたか?」
「私は小学校3年生くらいから、今日購入されたようなブラをつけはじめて、高学年の頃にはもう大人とあまり変わらないブラをつけていましたね」
「早いですね」
「やっぱり恥ずかしさはありましたよー。体操服に着替えるときに、こう、腕をクロスさせて服を脱ぐじゃないですか。そのときにブラがずれて下胸がボヨーンと出て、それをからかわれたりね......」
「あらら......」
「だけど、かわいいブラを買うことが楽しみにもなっていました。昔はよく母親と一緒に下着を買いに行きましたね。さっきお母さんが試着室を覗く様子を見て思い出しました。自分で選んだブラをお母さんから似合うーと褒めてもらえたときは何ともくすぐった〜い気分になったというか」
「お母様とはいまも仲がいいのですか?」
「いいですよ!最近は一緒にご飯や飲みに行くことも増えてきました」
それからお母さんと娘さんは、とりとめなく喋っていました。苦手な算数の成績が上がったこと。クラスメイトにも好きなタイプと苦手なタイプがいること。外出先は、たくさんの商品がある百貨店が好きなこと。
ちなみに、今日のテストでお母さんが間違えた「最近一番うれしかったこと」の正解が何なのか、たびたびお母さんが娘さんにたずねていたんですが、最後までお母さんにはナイショにしていたのがいじらしくて愛らしかった......!
「あとね、仲のいい友達がスマートフォンを持ってるから、私も欲しい」
「うーん、そうねえ......」
「『この機を逃すまい!』という気持ち満載でお願いされましたね......」
ドリンクの付け合わせに出てきたビスケットを娘さんはいたく気に入っておられました。
「また一緒に買い物に行こうか」
「うん!」
「いいですね〜!きっと、これから大きくなるにつれて娘さんとのお出かけが楽しくなりますよ」
わたしもお母さんと買い物に行きたくなりました。
母娘の初ブラデートを追っかけた1日。今日得たものは単純に新しい下着だけではありません。本当に得たものは、大人の女性への階段を踏み出した娘さんの成長、二人きりで同じ時間を過ごすことで強くなった母娘の絆なのです。
後日、おふたりからこんな感想をもらいました。
「はじめてのブラはわからないことだらけだったけど、販売員さんに教えてもらいながらだったので安心できました。かわいいし、着け心地もとってもいいです!
お母さんのアンケートは「意外とわたしのことを知ってくれているな」思いました。ふたりだけでごはんを食べに行くことはないから、いろいろ話せてよかったです」
「ふたりで販売員さんの話を聞きながら購入することができて勉強になりました。明るい雰囲気で購入することで、バストがふくらむことも生理が来ることも、自然なことで恥ずかしい買い物ではない......ということが小学生の娘にさりげなく伝わったと思います。かわいいデザインに娘も喜んでいました。
アンケートやテストでも、娘のことについてじっくり考えさせられました。改めて、小さい頃に比べるとわからないことも増えたなぁと思います。成長するにつれて世界も広がり、知らないことが増えるのは当たり前ですが、子供が「わかっていてほしい」と思っていることには目を向けていこうと思います。
ファーストブラについてはまだふくらみはないし、積極的には考えていませんでしたが、この時期によい機会をいただいたと思います。ありがとうございました」
ファーストブラ着用に適した時期は、あっという間にやってきてあっという間に過ぎ去ってしまうもの。一方で、娘さんとの親子関係はずっと続くもの。素敵な関係を永く築くためにも、この尊い時間をぜひ母娘で一緒に過ごしてみてください。
※取材協力
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- タカシマヤ京都店 5階
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住所:京都市下京区四条通河原町西入真町52
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営業時間:10:00~20:00
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- 京都芸術センター
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元・明倫小学校のレトロな建築をそのままに、京都市における芸術の総合的な振興を目指す場所として2000年に開設された施設です。多様な芸術に関する活動を支援し、幅広い芸術に関する情報を広く発信するとともに、芸術を通じて市民と芸術家等の交流を図ることを目的としています。
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