Lingerie meets happiness ランジェリーが繋ぐシアワセ時間 Lingerie meets happiness ランジェリーが繋ぐシアワセ時間

EPISODE No.06

「心に寄り添うこと」の大切さ

〜「来てよかった」と心のうちを
吐露してくださったお客様〜

ワコール ビューティー アドバイザー E.N.

そのお客様との出会いは、異動となった別のビューティー アドバイザーからの引き継ぎでした。品が良くフェミニンな装いでありながら、凛とした雰囲気で芯の強さが感じられるようなそんなお客様。お愛想などは決して口にされず、お好みもはっきりされていました。それゆえお買い物もご相談を受けるというよりは、お客様のご要望をそのままお伺いしてご対応させていただくというような形でした。

そうして1年ほどかけて少しずつコミュニケーションをとっていたある日。お客様が婦人科系の病気で入院されることが決まったのです。そのため、入院前に必要な下着のお仕度をお手伝いすることになりました。

ベッドで横になっている時間が多いことや、体重が落ちることなど、様々なことを想像しながら、一緒に考えさせていただきました。手術を控え、とても不安なご様子で、病気のことなど下着以外のお話にもじっくりと耳を傾け、共感しながら、気持ちを分かち合いました。

私自身も婦人科系の病歴がありましたので、「できるかぎり気持ちに寄り添いたい」「お客様の気持ちが少しでも明るくなりますように」そんな気持ちをめいっぱい込めて接客することを心がけました。

入院着としてお選びいただいたのは明るい色の可愛らしいパジャマ。お渡しの際には退院後、季節が巡り訪れるであろう、ほがらかな春の日を想っていただけるようなお話を添えたのでした。

それから少し経った頃、無事に退院されたというお客様より「明日行こうと思っているのだけど…」とお電話がありました。

「長い時間は難しいけれど少し歩いた方が良い」というお医者様のすすめから、外出先にワコールを選んでいただけたこと。いざお目にかかった時には、お姿を見せていただけたことに感激してしまいました。

痩せてしまい寒いので、暖かいものが欲しいとのことで、できるだけ暖かい場所を探してご案内し、あったかインナーをおすすめしました。試着時には、術後用の下着姿にもかかわらず一緒に試着室に入ることも受け入れていただけました。この時、信頼していただけている気持ちを大切にしたいと、さらに強く思いました。

来店されたときは、少し顔色がかんばしくない様子で少し心配ではありましたが、ご購入とは別に、「気持ちが少しでも明るく華やかになるように」と、新しい下着のコレクションをお見せしたところ、表情が和らいだように感じられました。

また、どちらかというと感情を表に出すこと、言葉にされることは少ない方でしたが、「やっぱり来て良かった。色んなものを紹介してもらえて、もう可愛いものは着けられないと思っていたけど気持ちが楽になった」と嬉しいご感想をいただけました。さらに、ぽつりとつぶやくように「ワコールで良かった」とおっしゃられ、胸が熱くなりました。

このときの体験から、お客様から信頼いただくためにも、「商品をおすすめするだけでなく、心に寄り添うこと」の大切さを痛感しています。