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2018.05.22

2018年KG+アワードグランプリ受賞写真家・顧 剣亨(こ けんりょう)の個展「霧霾」開催

ワコールスタディホール京都では、2018年のKG+アワード(KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭サテライトイベント)ではグランプリにも選ばれた写真家・顧剣亨氏の写真展「霧霾(Wu-Mai)」を2018 年5月22日(火)から7月7 日(土)まで開催いたします。顧氏は、自然と人間が混在する状況に惹かれ、その関係性が視覚的、 感覚的に表出する風景を写真で記録する写真家であり、今後ますますの活躍が期待されています。

■「霧霾(Wu-Mai)」とは
霧霾という中国語の単語がある。それは本来、黄砂現象を指していたが、現在はスモッグと同様の意味を持つようになった。現代の大気汚染は、例えば高度経済成長の時代と比べて、ある種特異的な美しさを表出している一面がある。健康に害を及ぼす真っ白な大気から、まるで山水画のような時間の流れが感じ取れる。そしてその光景をよく見つめていると、霧霾の中で何気なく続けられている人々の生活が見えてくる。人間はあるものに過敏な反応を示すが、その期間は比較的短い。気付いた時には既に忘れられ、その熱量は失われていることが多い。
今回の作品は4年前から始められたシリーズであるが、その頃の人々は霧霾に対してとてもナイーブであった。だが、時間の流れとともに、人々の霧霾に対する関心は極めて低くなっている。未だに体に悪影響のある環境にも関わらず、私たちはそのことに麻痺し、まるで何もなかったように生活を続けている。時間の流れと共に人々の霧霾への関心の薄れ、当たり前のようになってしまった人々の生活の中から彼の作品は健康にまで害を及ぼす大気汚染を美しい形で切り取り現代の山水画として視覚化し人々に警鐘を鳴らします。

■作家プロフィール
顧 剣亨(こ けんりょう)
1994年京都生まれ。上海育ち。京都造形芸術大学現代美術・写真コース卒業。大学在学中フランスアルルの国立高等写真学校へ留学。現在東京を拠点に活動。自然と人間が混ざり合っている状況に惹かれ、その関係性が視覚的、感覚的に表出する風景を写真で記録している。

■開催概要
会期:2018 年5 月22日(火)~7月7 日(土)
時間:火曜~金曜10:00 ~ 20:00 ※土曜10:00 ~ 17:30(日・月・祝日は休館)
会場:ワコールスタディホール京都
〒601-8506 京都市南区西九条北ノ内町6 ワコール新京都ビル1階
(京都駅八条口から徒歩7分)
料金:入場無料
主催:ワコールスタディホール京都

■お問い合わせ先
株式会社ワコール ワコールスタディホール京都 
TEL:075-556-0229 FAX:075-556-0230
http://www.wacoal.jp/studyhall/