ワコールスタディホール京都ギャラリー/西條 茜 個展「タブーの室礼/Grace of Taboo」

史実上の出来事から着想を得た想像上の道具を陶芸作品へと転換させる

ワコールスタディホール京都は2019年10月1日(火)-2019年11月9日(土)の会期にて、西條茜の個展「タブーの室礼/Grace of Taboo」を開催いたします。
『タブー』をテーマに、16世紀フランスの聖俗が混在する文化的背景から、人体と道具の狭間にあるイメージに着目し、西條が実際に今年春に行ったフランスでのリサーチを元にした陶磁器やドローイングの作品などを発表します。
西條はこれまで陶磁器の持つ「リアリティある表面に対して空っぽの内部構造という二面性」、いわば「ハリボテ構造」に着目し発表を行ってきました。また一方で陶磁器がはるか昔から生活用品や宗教道具などにも使用されてきたことから、「道具」というモチーフに着目し、世界各地の文化や歴史の中に存在する様々な道具を元にした「架空の道具」をハリボテ構造の陶磁器で作り上げています。その様々な素材に見立てたリアリティのある質感や形状を持つハリボテの道具たちは、鑑賞者に時間の経過や用途を想像させ、「物質が持つ時間の概念」や「物質と身体の関係性」を問いかけます。

■開催概要
西條 茜 Akane Saijo  
タブーの室礼/Grace of Taboo

会 期 2019年10月1日(火)-2019年11月9日(土)
火曜~金曜 10:00-20:00/土曜 10:00-17:30
※10月5日(土)のみ「ニュイ・ブランシュKYOTO」の開催に伴い20:00まで開場
休 館 日曜・月曜・祝日
会 場 ワコールスタディホール京都 ギャラリー
入 場 無料
URL  https://www.wacoal.jp/studyhall/gallery/event/article97431
お問い合わせ 075-556-0236
お問い合わせ受付時間 火曜~金曜 9:30 - 17:00(年末年始・祝日をのぞく)
主 催 ワコールスタディホール京都

【 パフォーマンス 「プレイヤーの呼吸」 】
「ニュイ・ブランシュKYOTO」が開催される10月5日(土)には、出展作品のハリボテ構造を用いたパフォーマンス「プレイヤーの呼吸」を行います。
日 時  2019年10月5日(土)19:00-19:15         
会 場  ワコールスタディホール京都 1F
出 演  大井卓也(声楽家)ほか


西條茜 (Akane Saijo)
1989 兵庫県生まれ
2014 京都市立芸術大学大学院 美術研究科修士課程 工芸専攻陶磁器分野 修了
2013 ロンドン ロイヤルカレッジオブアートへ交換留学
2012 京都市立芸術大学 美術学部工芸科 陶磁器専攻 卒業

主な個展
2018 Grotta/胎内の孤独(同時代ギャラリー/京都)
2017 Folly(アートスペース虹/京都)
2015 石の態度(アートスペース虹/京都)

主なグループ展
2019 ARTISTS’ FAIR KYOTO 2019(京都文化博物館 別館/京都)
Kyoto Art for Tomorrow-京都府新鋭選抜展2019(京都文化博物館/京都)
2018 Test Case Ⅺ(EKWC/オランダ)
ニューミューテーション −変・進・深化(京都芸術センター/京都)
2017 Ascending Art Annual Vol.1すがたかたち(スパイラル/東京・ワコールスタディホール/京都)
rithome 西條茜+嶋春香(京都市立芸術大学ギャラリー@kcua/京都)

主な受賞
2016 六甲ミーツアート芸術散歩2016 彫刻の森美術館賞 受賞
2012 京都銀行美術支援制度 2012年度購入作品選抜

最新記事