定例研究会 レポート

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定例研究会レポート: 2012年

文学作品に見る乳房
2013年1月26日 (土)

■文学作品からみた乳房 
 高城 修三 先生
第78回芥川賞受賞作家
■私たちが初めて出会う母の乳房----現象学的考察
 小川 侃 先生
京都大学名誉教授 / 甲子園大学 学長

・コーディネータ :本郷 重彦 委員(造形作家)
・パネラー :米澤 泉 委員(甲南女子大学 人間科学部 文化社会学科 准教授)

最近、「文学」をテーマにしていないね。やってみない?今回のコーディネータである本郷先生からの一言で始まった企画でした。本郷先生の知人である作家の高城先生と、その友人である哲学者の小川先生を講師にお招きして文学・哲学の観点から「乳房」を考える研究会を開催しました。正直、事務局としては参加者が集まるのか不安でしたが、新聞告知や書店にポスターを掲示したことが功を奏してか、沢山の方が集まり、「文学」というテーマへの関心の強さを知りました。

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元気アップ・バストアップ
--バストアップ法・エクササイズ法の考察
2012年10月27日 (土)

■乳房とそれを支える構造について 
 山口 久美子 先生
東京医科歯科大学 講師
■きれいなバストを維持するひけつ
 原 志保 先生
エステサロン「ローズメゾン」代表
■きれいなカラダのつくり方
 八田 倫子 先生
株式会社R-body project / アスレティツクトレーナー

・コーディネータ :実川元子 委員(フリーランスライター/翻訳家)
・パネラー :河田光博 委員(京都府立医科大学 大学院医学研究科
                  解剖学・生体構造科学 教授)

「元気アップ・バストアップ」というタイトルがつけられた今回の定例研究会は、その名の通りバストアップについて先生方がそれぞれの視点からお話をしてくださるというものでした。私は卒論のテーマとしてバストアップを取り上げており、それは大胸筋を電気刺激してさらに豆乳を摂取するというものなのですが、ちょうどバストについて勉強しているところだったので今回の研究会はまさに願ってもない機会でした。

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乳房―元気について
2012年6月2日 (土)

■生きる力のひきだし方~国際支援の現場から~ 
 木山 啓子 先生
特定非営利活動法人ジェン(JEN) 理事・事務局長
■「食」で「育む」生きる力
 坂本 廣子 先生
食育・料理研究家/農林水産技術会議委員
■心の元気~潜在意識の引き上げ方~
 久瑠 あさ美 先生
ff Mental Room(フォルテッシモメンタルルーム)代表/メンタルトレーナー

・コーディネーター :小森尚子(乳房文化研究会 運営委員)

「乳房文化」と「元気」。一見、あまりつながりがないように見えるふたつの言葉を結びつけようと思ったのには、きっかけがありました。
私事ではありますが、ここ数年間、自分が'気持の元気'を失ってしまうという経験をしてしまいました。その発端は、身内の死や仕事の変化というありふれたものでしたが、今まで過ごしてきた年月が全く無駄になってしまったような感覚に陥り、(おおげさですが『喪失感』)、「何をやっても結局無駄になるんだ」と、すべてに対して後ろ向きな気分になってしまったのです。
そんなときに、あれこれと焦ってやってみるのですが、そのような対処的方法ではラチがあくわけもありません。結局、仲間になんでも話し、少しでも納得ができるように工夫しながら、毎日を粛々と過ごすというプロセスそのものが『一番元気のもと』になりました。 
そんな私は、「いったい気持ちの元気はどこからくるのか?」ということをどうしても知りたくなり、乳房文化研究会で ぜひ「人々の元気をつくりだす活動をしておられる女性」をキーワードに取り組んでみたいと考えました。これが今回の国際自立支援・食育・メンタルトレーニングという分野でご活躍の各先生からお話をうかがうことに結びついたのです。

今回の先生方のおはなしは、そんな私の気持ちに とても浸み込んでくるものでした。

木山先生は、国際自立支援の現場で "みんなが元気を取り戻し、自分達で生活していく力を取り戻すサポート"をされています。少しずつ日々の仲間と仕事していくプロセスを通して、人々が少しずつ気持ちの元気をとり戻していく様子に、「物資の提供では解決できない凄さがここにある」と感動してしまいました。

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