定例研究会 レポート

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定例研究会レポート: 2014年

『乳房の文化論』出版記念イベント開催報告
2015年2月21日 (土)

会 場 
Restaurant Bar「CAY」(東京都港区南青山5-6-23 SpiralビルB1F)

第1部
講演会 14:00~16:50
■「乳房文化研究会の20年の歩み」 
 田代眞一会長 (病態科学研究所 所長)
■「『乳房の文化論』出版について」  
 北山晴一先生 (大阪樟蔭女子大学 教授)
■「OPPAI ART LAB アーカイブ」
 本郷重彦先生 (造形作家)
■「女子的乳房~メディアと下着と身体と~」
 米澤 泉先生 (甲南女子大学 准教授)

第2部
パーティ  17:15~19:00

およそ20年にわたる乳房文化研究会の歩みにおいて、ご講演いただいた先生方、アート展に出品された作家の皆様など、様々な分野の方々が『乳房』をキーワードに参加され、およそ90名の集いとなりました。
  
講演会は、研究会のこれまでの軌跡を振返り、また「女子的乳房」では、"現代女性の乳房への想い"を それぞれの立場で聴講されているようでした。

パーティでは、テーブルごとに個々の『乳房』への想いを語りあい、話題は尽きることなく、宴の輪はあちらへ広がり、こちらにくっつき......と盛況で、あっという間の1時間45分でした。おなごり惜しい雰囲気の中、再会の約束を口々にお開きとなりました。

(事務局)

「記念イベント風景はこちら」

『乳房の文化論』の詳細は淡交社HPにて」

「現代ティーンのこころとからだ」
2015年1月24日 (土)

■ジュニアのバスト成長の事実
 萩野 智子 先生 (㈱ワコール人間科学研究所 研究員)
■ティーンファッション雑誌に見る中学生のボディ意識
 眞部 菊実 先生 ((株)新潮社 『nicola』(ニコラ) 編集長)
■現代少女のからだとこころ
 谷口 麻起子 先生 (聖泉大学人間学部人間心理学科 准教授 / 臨床心理士)

■パネルディスカッション
・コーディネータ :山口由美子運営委員
(聖泉大学看護学部 非常勤助手/リンパドレナージ セラピスト)
・パネリスト:眞部先生 谷口先生 萩野先生


成長期の少女達のからだの実際、またからだについての意識・興味関心事を、成長などの変化から追及する研究者、人気ティ-ンファッション雑誌の編集者、臨床心理士の立場から話題提議いただき、現代少女の「からだとこころ」を探求する研究会が開催されました。
萩野氏からは、数百人の少女を40年近く追跡調査したデータより特に今回はバストについてのお話でした。少女のバストはいつどのように変化するのか、3つのステップで変化し成長していくこと。そのステップは実年齢で、決まるのではなく初経の時期と大変関係があることがわかりました。
1.バストの成長のめやすは、初経からの年数(実年齢では決められない)
2.初経前後の4年間に3つのステップで「形」や「かたさ」が変化する
3.初経の1年以上前からバストはふくらみはじめる 
また成長期にはどんなブラジャ-を着ければいいのか。ブラジャ-着用の実態と、その必要性。いつ着ければよいのか。成長の個人差、バストがゆれることによる痛みや恥ずかしさなど、どのように対処すればよいのか本人、保護者の悩みやどうアドバイスしているか等のお話しをいただきました。

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『乳がんは予測できる?』
2014年10月25日 (土)

■乳がんと遺伝子
 田代 眞一 会長 (病態科学研究所 所長)
■ジャーナリストがみた、乳房の切除
 柴田菜々子 先生 (朝日新聞西部報道センター 社会部 記者)
■遺伝と遺伝カウンセリング
 荒井 優気 先生 (理化学研究所/先端医療センター病院/遺伝カウンセラー)

■パネルディスカッション
・コーディネータ :田代眞一 会長
・パネリスト:柴田先生 荒井先生


遺伝子とは何か、何が予測できるのか? 最新の遺伝子検査の実情や課題を正しく理解することを目的に研究会を開催しました。
まず、当研究会の会長である病態科学研究所長の田代眞一先生から「乳がんと遺伝子」というタイトルで問題提起をしていただきました。遺伝性乳がんのこと、DNAのこと、BRCAという遺伝子とそのトラブルのことを分子生物学の視点から話していただた上で、今、大きな話題になっているが、遺伝子が関係していることがはっきりしているのは乳がんのうち、せいぜい10%程度であり、ほとんどのがんについては遺伝的な背景というのはよくわかっていないこと、今一斉に遺伝子検査が商売になりつつあることの問題提議がありました。

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アジアにおける乳房観 Part2 
--アジア ブラジャー 売る人・買う人
2014年6月7日(土)

■アジアにおける下着市場
 関口 満 氏 (株式会社ワコール 国際本部 事業管理部長)
■アジア各国の下着購入実態調査 
 ~アンケート調査のまとめ・報告~
 小池 栄里花 氏 (滋賀県立大学 人間文化部 国際コミュニケーション学科3回生)

■公開討論会
・コーディネータ :実川 元子 運営委員
          (フリーランスライター・翻訳家)
・パネラー:日本に留学されているアジア各国出身の方々
      (中国)高 文寧さん、張 津さん、許 昕さん
      (韓国)韓 貞 媛さん、孫 洗美さん、李 貞旼さん 
      (インドネシア)Lidwina Andariniさん (台湾)吳 蓓郁さん
      関口氏、小池氏


「下着やからだに対する意識や文化について、アジア各国でどのような多様性があるか」というテーマのもとに研究会を開催しました。講師は、株式会社ワコール国際本部の関口満氏、滋賀県立大学3回生の小池栄里花氏、そして、公開討論会として実川元子委員と日本国内に留学生しているアジア各国出身の学生8名の方に下着や身体について自由に話をしていただきました。

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