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#インタビュー

ピンクリボンアドバイザーとは?

2018.07.26

皆さんは「ピンクリボンアドバイザー」という資格をご存知でしょうか?
乳がんから自分や家族を守るために、そして乳がんの正しい知識を社会に広めるため、日々さまざまな活動をしているピンクリボンアドバイザーさんが、全国にたくさんおられます。
今回は、実際にピンクリボンアドバイザーとして活躍されているお二人に、普段どんな活動をされているのか、どんなきっかけでアドバイザーを目指されたのか、今後の展望についてなど、幅広くお話を聞いてみました。

「ピンクリボンアドバイザー」とは?

女性の11人に1人がかかるという乳がんにおいて、早期発見は何よりも大切なことです。しかし多くの女性は、検診の重要性や乳がんについての正しい知識を持っていません。「ピンクリボンアドバイザー」とは、乳がんにおける正しい知識を身に着けた上で、検診の重要性や早期発見の大切さなどを広める、主体性を持った活動を行う新しい形のボランティアなのです。
そんなピンクリボンアドバイザーは認定試験の合格をもって認定され、現在延べ9768名(初級:7875名、中級:1811名、上級:82名)。それぞれが高い志を持って活動されています。

どんな活動をしているの?

ピンクリボンアドバイザーの主な活動は、乳がんを正しく理解し、一人ひとりに寄り添うやさしい社会に向けて活動することです。友人・知人に乳がん検診を勧めたり、イベントを通して検診の重要性を広めたり、自己検診の方法をレクチャーしたり。乳がんにまつわる様々な問題に対して、その解決に向けて活動をしています。

ボランティアとして参加されている
ピンクリボンアドバイザーさんにお話を伺いました

小泉美緒さん

ピンクリボンアドバイザーとして
活動されるきっかけについて、教えてください。

10年前に母親が乳がんだと判明し、それ以降、母が乳がん啓発活動を行っている姿を見てきました。今回、ハワイで行われたピンクリボンウオークと研修に親子で参加したことがきっかけとなり、ピンクリボンアドバイザーとして活動するようになりました。

具体的な資格取得のための活動
(勉強方法)について、教えてください。

私は昨年の2017年に、初級の試験に初めて挑戦しました。
もともと母の治療をみていたので、乳がんの基本についてはなんとなく知っているつもりでしたが、あらためてピンクリボンアドバイザー認定試験の公式テキストで基本を学びました。全てを理解するのは難しかったので、巻末の練習問題を何度も解くようにしました。それでもわからない点は母に聞いて、理解するようにしました。
初級は基本的なことが問われるため、公式テキストの問題を何度も復習すれば、誰でも合格できると思います。

普段の活動内容について、教えてください。

普段は主に、母が活動している啓発団体のイベントの手伝いをしています。イベントでは、来てくださった方に積極的に話しかけ、乳がん検診をおすすめしたり、しこりの見つけ方をレクチャーしています。また、親が乳がんサバイバーだからこそ、周りができるサポートについてお話したり、正しい乳がんの知識を少しでも知ってもらえるように活動しています。

この資格を取得して、及び活動を通じて
心境の変化などありましたら教えてください。

アドバイザー試験の勉強を通して、あらためて乳がん検診の大切さを学びました。今までより、自分の身体に気をつけるようになりましたね。乳房に異常がないか、毎日お風呂に入る際にチェックするようにしています。

また、アドバイザーの資格を習得したことで、前よりも自信をもって、周りの人に乳がんについて話すことが出来るようになりました。資格取得=正しい知識を持っている、という自信が活動を後押ししてくれています。まわりの友人や知人にも検診の大切さを勧めるようになり、実際に検診を受けた友人からは、「これまで不安に思っていたが、検査したことで安心できてよかった」という声が聞けました。

活動を通じて思い出深いエピソードなど
ありましたら教えてください。

ハワイでのピンクリボンウオークに参加し、多くの人が乳がん患者さんをやさしく支えている姿に感動しました。また患者さん自身も、自身の病気を告白し、元気に闘う様子が当たり前のようにあり、乳がんに対してとても温かい環境があると感じました。
ハワイでは、乳がんであることを公にすることも、それを受け入れサポートすることも何も特別なことではない、"当たり前"だという姿に衝撃を受けました。それが、私がピンクリボンアドバイザーを取得するきっかけにもなりました。ハワイのこのイベントには、色々な立場の方が参加されており、自分にも何かできることがないかと考え、アドバイザー試験を受けることにしました。

今後の活動の展望などありましたら
教えてください

今はまだ、母の活動のサポートがメインとなっていますが、今後は自分発信のイベントなどもやっていけたらと考えています。私はレストランで勤務しているのですが、そのレストランで乳がんの啓発活動などができないか、店長さんに相談したりもしています。
これまでとは少し違った場所での周知活動をぜひ形にしていきたいですね。

栗橋登志さん

ピンクリボンアドバイザーとして
活動されるきっかけについて、教えてください。

2008年乳がんサバイバーです。検診で発覚したのですが、それまで、乳がん検診の大切さを知らなかったこと、そして、自分の胸を触ったことがなかったことが、自分自身の乳がんの発見を、とても遅らせてしまったのだと痛感しました。ブラジャーは女性にとっての戦闘服のようなもの。私はいつもつけるときに気持ちが鼓舞されるのを感じます。毎日つけ外しする際に、簡単にチェックできることを知っていれば、もっと早くに乳がんに気づけたかもしれない。「もっと早く知っていれば!」そう思わずにはいられませんでした。
一生懸命に働いて、家族の為に頑張っているからこそ自分自身は後回し。そんな救われるべき人にこそ、乳がん体験者としてお伝えしたいことがある、伝えていかなければならない!という使命感から、ピンクリボンアドバイザーの活動をするようになりました。

具体的な資格取得のための活動
(勉強方法)について、教えてください。

私は上級を取得しています。上級は初級・中級と比べて、学ぶのではなく、いかに自分から地域に出て、広めていく活動をしていけるかが重視されます。そのため、普段から、乳がん啓発活動と患者会等のピアサポート活動を企画・運営し、地域でのオピニオンリーダーを担える知識・活動・人的教育を常に心がけています。
また、先に歩みだしたピンクリボンアドバイザーとして、他の取得者から、"憧れのピンクリボンアドバイザー"となれるような活動を継続することを意識しています。
勉強としては、『ピンクリボンと乳がんまなびBOOK』、『患者さんの為の乳がん診療ガイドライン』の2冊を読みました。乳がん関連のセミナーには積極的に参加して、新しい知識と情報を得るようにしました。また会場で知り合うことのできた多くの方々から、活動展開につきご教示頂いたり、相談させてもらっています。

普段の活動内容について、教えてください。

定期的に開催されるワークショップでの活動をはじめ、大学での講演、行政からの協力依頼を受けての周知活動など、幅広く活動させていただいています。また、初級・中級のアドバイザーの方は、どのようにアドバイザーとして活動していいか分からない方も少なくありません。上級アドバイザーとして、そういった方の相談にのったり、活動のお手伝いもさせていただいています。
またピンクリボンウオークには、自分の乳がん治療が一段落した2011年から毎年参加しております。

この資格を取得して、及び活動を通じて
心境の変化などありましたら教えてください。

個々の活動、思いやりの言葉などから、ピンクリボンアドバイザーとしてキラリと光る心意気に触れますと、自らの活動の励みになります。自分も皆のお手本となれるよう、憧れられるアドバイザーとして、あと30年は頑張っていきたいと思っています!

志を同じくする多くの仲間と出会い、毎日楽しく活動させてもらっています。活動以外でも付き合える、全国規模の友達ができたことで、人生に彩りが増えました。子供にも、「お母さん、友達できてよかったね」なんて言われています(笑)

活動を通じて思い出深いエピソードなど
ありましたら教えてください。

区民まつりで乳がんの周知活動をしていた時のことです。ある方がブースに来られ、「凄いことだよ!」と言われたのです。詳しくお話をお伺いしてみたところ......
去年も同じようにブースを出していたのですが、その方はその時ブースを素通りしていたそうです。しかし家に帰ってからふと気になり、胸を触ってみたところ、なんとシコリがあり病院へ。そして病院で乳がんが発覚したそうです。「あの時のきっかけがなければ、発見はもっと遅くなり、自分は今ここにいないかも......。あなたたちはとても大事な活動をしている!」と、わざわざ伝えに来て下さったのです。
私たちの活動が、意味のあるものだと、あらためて感じることができ、とても励みになる出来事でした。

今後の活動の展望などありましたら
教えてください

医療者、患者体験者、法人、行政などの枠を超えての活動を進めていきたいですね。
ピンクリボンアドバイザーとしてのボランティア活動の理想は高く、垣根は低く。"明るく、楽しく、たくましく"、啓発活動を多くの仲間と推進していきたいです。
また、学生へのミニレクチャー実施のきっかけも掴みたいと思っています。

これまでの活動で、まわり(個人)に広める仲間は増えてきました。今後は、企業の経営者や男性に、検診に対しての理解を深めてもらい、検診を受けやすい社会をつくっていけたらと思っています。上級アドバイザーだからこそ、さらに上のステージへ向かって活動していきたいですね!

インタビューを終えて

熱い想いを語ってくれたお二人からは、とても生き生きとしたパワーが感じられました。ピンクリボンアドバイザーとしての活動が、とても楽しく、やりがいのある活動だと伝わってきます。多くのピンクリボンアドバイザーさんが活動されていますので、イベントなどで見かけたら、ぜひお声がけしてみてくださいね。

乳がんについて、もっと詳しく知りたいと思った方は、ぜひこの機会にピンクリボンアドバイザーを目指してみてはいかがでしょうか。
ピンクリボンアドバイザー試験は12月に行われます。
ぜひ下記もチェックしてみてくださいね。

あなたの乳がんについての知識をチェック!