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睡眠の法則

  • 毎日を充実させる睡眠の法則58

    ●睡眠の法則

    毎日を充実させる睡眠の法則58

マスク着用では顔を動かして睡眠の質を保つ

マスク着用でいびきが増える!?


日々、マスクを着用するようになって、
顔のしわが増えた、肌の張りや弾力が弱くなった、表情が暗くなった・・・、
などと感じている人も多いのではないでしょうか。

マスクをつけていると、顔の筋肉の運動が極端に減るため、
重力に対抗して顔のパーツをリフトする力が減ってしまいます。
それで、しわや暗い表情がつくられてしまいます。

実は、顔の筋肉の動きが少なくなると、
表情が暗くなるだけでなく、
睡眠の質やメンタルにも影響が出てしまいます。

vol.58_マスク

口周りの筋力低下でいびき、歯ぎしりが増える


頬や舌、のどなど、口の周りの筋力が低下すると、
仰向けになったときに、重力で筋肉が動いて、
気道を狭めてしまうことがあります。

また、口の周りが緩んでしまうと、
力の強い顎の筋肉だけが極端に使われてしまい、
食いしばりや歯ぎしりが増えることもあります。

いびきや歯ぎしりで睡眠の質が低下すると、
長い時間眠っていても充実感を得られなかったり、
昼間に眠くなってしまいます。

いびきや歯ぎしりの対策として、
口周りの筋力トレーニングをお勧めします。

食事中に箸を置いて噛む回数を増やすことや、
口すぼめや舌を動かす運動で
できるだけ日常的に口の周りの筋肉を使うように意識してみましょう。

表情が暗いとメンタルも乱れる


他にも、顔の筋肉が使われずに、
睡眠の質が低下してしまう要因があります。
顔の筋肉の動きを司る顔面神経の働きが低下し、
緊張やイライラが起こりやすくなるのです。

脳神経の1つである顔面神経は、
運動と感覚の両方に関係しています。
この神経は、副交感神経であり、心拍や呼吸が速くなる、
交感神経活動を鎮める役割を担っています。

顔の運動が少なくなることで
顔面神経の働きが少なくなると、
急な出来事にドキドキしたり、
呼吸が速まる反応が抑えられなくなってしまいます。

表情が乏しくなると気分も沈みがちになりますが、
これは、自律神経の働きによるものなのです。
そこで、日常的に顔を動かすように意識してみましょう。

マスクをしているときは、
普段より大げさに笑顔をつくってみましょう。
相手に感情が伝わりやすくなると同時に、
自分のメンタルも安定します。

鏡やWEBカメラの前で笑顔をつくったり、
普段より口を大きく開けて話をする、
新聞や本を滑舌に意識して音読すると、
顔面神経がよく働き、気分も安定します。

副交感神経の働きが確保できれば、
夜眠る前に、心拍や呼吸が緩やかになり、
睡眠の質が向上します。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

イラスト/菅原洋平
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