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睡眠の法則

  • 毎日を充実させる睡眠の法則9

    ●睡眠の法則

    毎日を充実させる睡眠の法則9

足首を温めてぐっすり眠る

眠る前に足首を触ってチェック


眠る前に、足のくるぶしを触ってみましょう。
もし冷たかったら、そのまま眠っても深くは眠れないというサインです。

ぐっすり眠るには、内臓の温度である深部体温が下がることが大切です。
人間は、足首が温まると、足の裏に汗をかき、
その汗が蒸発して血液の温度が下がり、
血液が内臓を巡って深部体温を下げ、その結果ぐっすり眠る、
という仕組みになっています。

ちょっとややこしい仕組みですが、単純に足首を温めると深く眠れる、
と覚えてください。

レッグウォーマーが最適


冷え性の人は、靴下を履いて眠ることもあるかもしれません。
しかし、靴下では、足の裏を覆ってしまうので、
汗をかいても気化熱が生じなくなってしまいます。

そこで、最適なのがレッグウォーマーです。
入浴で温まったら、レッグウォーマーを履いて保温しましょう。
それでも冷える人は、上から靴下を履き、
眠るときには、靴下だけ脱いで眠れば大丈夫です。
足首を温める
足首には、熱を産生する筋肉の盛り上がりである筋腹がないので、
いったん冷えてしまうと温まりません。
入浴で温まったら冷やさないように注意しましょう。

シャワー浴しかしない人は、シャワーでは頭の方しか温まりません。
シャワーの最後に、両脚に10秒ずつシャワーを当てて、
必ず足首を温めてからシャワーを終えるようにしてみてください。

足首の冷えはむくみの原因にも


足首が冷えている人は、脚のむくみに悩むことが多いです。
本来は、睡眠中に足の裏から汗として排泄すべき水分が、
排泄できないのでむくんでしまいます。

睡眠中には、かなりの量の汗をかいています。
汗は、からだの熱を外に逃がして深部体温を下げるだけでなく、
水分の摂取と排泄のバランスをとる役割をしています。
あまり汗をかかない生活で、水分の排泄を尿に頼っていると、
脚はむくみやすくなります。

なかなか汗をかくような運動ができない場合でも、
眠ることは毎日行うので、睡眠中にしっかり汗をかいて、
水分を排泄できるようにサポートしましょう。

実は、脚のむくみは、いびきや睡眠時無呼吸症候群の
原因になることもあります。
足もとに水分が溜まった状態で横になると、
その水分が徐々に頭側に移動していき、
首の周径が太くなって呼吸が詰まるのです。

足首を温めて眠ることは、脚のむくみや
そこから派生するいびき、睡眠時無呼吸症候群を防ぐためにも重要です。


菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

イラスト/菅原洋平
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