WACOAL STUDYHALL KYOTO

毎日を健やかに過ごす「養生生活」とは?

伊藤和憲

 東洋医学では「未病=まだ病気になっていないけれど体の調子が正常ではないという中間点」の段階で、からだにあらわれる病気の前兆を見つけて予防するという考え方があります。また、病気を治すというよりは、病気にならないためにからだを整えておくことを「養生」と呼んでいます。今のように冷房や暖房設備がなかった昔の時代は、季節によって受ける影響やからだの変化が大きいため、季節に応じた方法で体調を管理する・からだを作り替えていくという発想がありました。季節によって起こりやすい病気や、自分の体調が悪くなる時期が分かっているなら、それに備えて日々を過ごそうというのが養生生活の基本です。
 

養生生活
 毎日の生活の中で自分を見つめ、からだの声を聴く感性を高めることで、自身のからだの変化や不調に気づきやすくなります。自然に触れる機会が少なくなっている現代社会においても、虫の声に耳を澄ませたり咲いている花を見るなど、細かな変化に目を向けることによって感性を豊かにすることができるのではと思います。
   そして、今一番気をつけたいのが生活のリズムです。自宅で過ごすことが増え、起きる時間が遅くなったり食事時間が変わって体内時計が狂うと自律神経も乱れてきます。「眠る」「食べる」「動く」といった基本的な要素を大切にして、規則正しい生活を心がけましょう。
 
 自宅での生活に不安やストレスを感じる方も多いかもしれませんが、豆類に含まれている"トリプトファン"が、気分にも睡眠にも重要です。お豆腐や納豆などの豆類を摂り、日中は日に当たり、夜は暗い部屋で静かに過ごすことをおすすめします。きちんと休むべき時にからだを休め、定期的に自分を労わる時間を持つことで自ずとこころとからだも整えていくことができるのでないでしょうか。
 
  ※本記事はラジオ番組「Air STUDYHALL」収録時のインタビューを元に構成しました。

伊藤和憲

伊藤和憲
  明治国際医療大学教授・学部長。鍼灸学博士。明治国際医療大学京都桂川鍼灸院「mythos361」院長を務め、「はり・きゅう」の治療に当たるとともに、慢性痛患者のためにセルフケアを指導。ワコールスタディホール京都では、「東洋医学が導く美のメソッド」講座の講師として多くの女性に美と健康のヒントを伝える。

Air STUDYHALL

「Air STUDYHALL」は、京都発のFMラジオ局α-STATIONで毎週オンエア。(sat&sun 13:15~13:30 ON AIR)
ワコールスタディホール京都と連動し、さまざまなゲストとのトークを通して新たな 発見や学びを見つけることで、 内面からの「美しさ」を追及していきます。
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健康と美にまつわる、さまざまなからだ情報を発信するWEBサイト「WACOAL BODY BOOK」では、伊藤先生によるコラム『こころとからだの二十四節気』を連載中です。