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エッセンスを比較する「もし○○ならマップ」

学び方のレシピ

わかりやすく説明するだけでなく、その背景にあるメッセージを伝えるためにエッセンスを抽出して図式化する。

【スタディレシピ #008】エッセンスを比較する「もし○○ならマップ」

レシピ提供者の岸本千佳さん

難易度

(動き出したいあなたに)

こんな方にオススメ

  • 考えていることを整理したい
  • 自分の思いをわかりやすく伝えたい

レシピ

  1. このマップを通じて伝えたいメッセージを決める(例「会社の組織はチームワークで成り立っている、攻めも守りも大事!」)
  2. 「もし○○が◎◎だったら」の○○と◎◎を選ぶ(例「もし会社の組織がサッカーチームだったら」)
  3. 「▲▲⇔△△」のように似ているものを挙げ、発想を広げていく(例「センターバック⇔バックオフィス担当」なら、「ベンチ要員⇔?」「メッシ⇔?」としたとき、何があてはまる?)
  4. ○○と◎◎のどちらかひとつをモチーフとして選んで、絵を描きプロットする

コツ&ヒント

  • ○○や◎◎には、詳しいこと、興味があることを選ぶ
  • 見た人にメッセージが伝わったり、行動したくなるように工夫する
岸本千佳さん (不動産プランナー)

1985年京都生まれ。滋賀県立大学環境建築デザイン学科卒業後、東京の不動産ベンチャーを経て、2014年に京都でaddSPICEを設立。不動産企画・仲介・管理を一括で受け、建物のプロデュースを業とする。他、改装可能物件サイト「DIYPKYOTO」の運営、移住者を応援するプロジェクト「京都移住計画」としても活動。暮らしや街に関する執筆も行う。著書に『もし京都が東京だったらマップ』(イースト新書Q)。

レシピ提供者インタビュー

兼松
そもそも、この地図をつくったきっかけは何だったんですか?
岸本
もともと、京都で暮らしたい人を応援する「京都移住計画」というプロジェクトの「住」担当として、物件の紹介をしたり、職住一体の相談を受けたりしていたんです。そのとき「どうも東京の人は、京都はどこも祇園みたいな場所だと思っている」と気づいて。
兼松
確かに僕もそうでした(笑)。
岸本
よく「京都でおすすめの場所はどこですか?」って聞かれるんですが、価値観によって違うので簡単には答えられないんですよね。京都といっても多様だし、それぞれのエリアに異なる魅力があります。それを伝えようとするときに、「西陣は谷中みたいなところです」と言った方が早かったんです。

中央線沿線が好きな人は、きっと叡電沿線が好きになるはず。なんとなく自分に合う街を探してほしくて、そんな目線でプロットしてみました。京都を紹介するときにどうしても歴史に注目がいきますが、この地図には京都の「いま」が詰まっていると思っています。
兼松
バズったのは予想外でしたか?
岸本
仲間内のためにつくったものなので、驚きましたね。「清澄白河⇔中崎」みたいに大阪バージョンを作ってくれた人もいて。逆に、東京も実はこれだけ魅力的な街がたくさんあるんだ、ということを発見できた、という声もありました。
兼松
こうしてそれぞれのエッセンスを図式化して比較すると、埋もれていた価値が浮かび上がってきますよね。二条あたりの「清澄白河」と「武蔵小山」と「恵比寿」と「赤羽」が徒歩圏内とか、京都の圧縮感もすごい。京都と東京と両方の土地勘があると、さらにこの地図を楽しめそう。
岸本
そうやって「もっと知りたいな」と思ってもらえたり、地元の人がたくさん訪れそうな喫茶店に入って街の空気や人を感じてみよう、と思ってくれたりしたら嬉しいですね。

こうしてマップにすることで伝わりやすくなることはありますが、何というか軽さだけではなくて、「京都の魅力を説き伏せたい」みたいにメッセージを込めることが大切だと思います。
兼松
自分の整理のためだけでなく、メッセージを伝えるためのアウトプットとしてマッピングという手法があるということですね。僕の関心のあるテーマだとどんな表現ができそうか、考えてみたくなりました。

<written by 勉強家 兼松佳宏>



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