WACOAL STUDYHALL KYOTO

1930年代以降、穀物サイロ(貯蔵庫)はフランスの田園風景の一部として静かにたたずんでいる。サイロは穀物が市場に出る前の、一連の収穫プロセスの最終段階であり、農家にとって、サイロは彼ら自身の労働の成果を貯蔵し、保存するための最も重要なものである。力強く、トーテムのように直立したこの奇妙な形の物体は、一方では農村風景への災いとみなされ、他方では彫刻として賞賛の対象となる。このような緊張関係の中で、フォンタナはサイロという建造物をその文脈から引き上げ、彫刻物と同様に扱うことで親密で細やかな観察へと誘うのである。

これらの物体の奇妙で工業的な美は、私たちの想像力を膨らませる。そして私たちはそれらの機能をも忘れてしまう。「プア・メタル」としてのアルミニウムに直接プリントされて現れるその単純性とありのままの姿は、印画紙の伝統的用法を打ち破るものである。しかし、この未加工の金属の滑らかな感触と、柔らかな色調が、これらの物体に一種の繊細さと、稀少さを与えている。図録のようにひとまとめにされた一連の作品は、私たちの田園風景から切り取られた形の収集目録のようでもあり、私たちがもはや実際に見ることのないこれらの物体を理解するためには不可欠である。このイメージの連続は、今まで見過ごされてきた文化的遺産を見つめ直し、物体それ自体の構造やその存在価値、歴史を再検証するものである。

Since the 1930s, grain silos have stood silently as a part of the rural landscape in France. The silo is the final stage in the harvest chain, prior to sale. For farmers, it is of paramount importance for storing and preserving the fruit of their labour. Strong and erected as totems, these objects of strange forms are regarded by some as a scourge on the landscape and admired by others as sculptures. It is in this tension that Fontana invites close and detailed observation by lifting these structures out of their context and thus placing them on a par with sculptural objects.

The unusual industrial aesthetic of these objects feeds our imaginations; we forget their function. The simplicity and stripping bare that comes with direct printing on aluminium, regarded as a "poor metal", breaks with the conventional use of photographic paper. Yet the satin texture of this raw material and the tonal softness confer upon these objects a sort of delicacy, almost preciousness. The production of a series of works put together like an inventory, of a collection of forms taken from our landscapes, is essential for an understanding of these objects we no longer really see. So this sequence of images examines the architecture of the object itself, its status and its history by examining an overlooked heritage.

SILENT FORMS | ブリュノ・フォンタナ | Bruno Fontana

会 期:2020年9月18日(金)~10月30日(金)月曜~金曜 10:00-20:00
休 館:土曜・日曜・祝日 ※10月3日(土)のみニュイブランシュKYOTO 2020開催のため10:00-21:00開場
会 場:ワコールスタディホール京都 ギャラリー
入場料:無料
主 催:ワコールスタディホール京都、KG+実行委員会|キュレーション:ユキ・バウムガルテン
本展についてのお問い合せ KG+事務局 info_kgplus@kyotographie.jp KG+ KYOTOGRAPHIE Satellite Event ※本展のフライヤー(PDF)はこちら

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ブリュノ・フォンタナ Bruno FONTANA
1977年パリ生まれ。現在パリを拠点に制作活動を行う。観察と実験に基づいた表現は、都市表象と景観環境の二つの要素にまたがり、景観解釈に問いを投げかける。アルル国際写真フェスティバル(2017)、アート・オン・ペーパー(2018 ニューヨーク)、フォト・ロンドン(2018)など多数出展。主な受賞歴に、SFRヤングタレント賞(2013)、トゥールーズMAPフェスティバル賞(2016)など。

Born in 1977 and currently working in Paris, Bruno Fontana's work is based on observation and experimentation. His art questions urban representation in relation to their environments. Bruno Fontana has exhibited internationally in festivals, galleries and art fairs such as: Les Rencontres Photographiques d'Arles (2017), Art On Paper (2018, New York), Photo London (2018), and many more. Bruno has also won numerous prizes: Lauréat SFR Jeunes Talents (2013), Lauréat du prix du Festival MAP Toulouse (2016) to name just a few.

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