WACOAL STUDYHALL KYOTO

このたび、ワコールスタディホール京都にて、Yuri Iwamotoの個展「body-内からわたしを見ているひと」を開催いたします。
Yuri Iwamotoは武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業、在学中にはフィンランドのアアルト大学大学院(フィンランド/ヘルシンキ)へ交換留学。卒業後は富山ガラス研究所にてガラスの技術を学び、現在は富山県を拠点に活動しています。溶けたガラスの"意思"や時間をなるべくそこに留め、対話をしながら、かたちをつくることを制作の根源的なテーマとし、空気を揺らし空間を彩るエネルギーのある作品を作り出しています。
本展では、ホットワークという技法によって作り出された独特な佇まいのある作品が、ガラスという素材の意思や共同的な身体性、命の気配を感じる展示となっております。

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「body ー内からわたしを見ているひと」Yuri Iwamoto

会 期:2023年1月12日(木)~2月17日(金)月曜~金曜 10:00〜20:00
休館日:土曜・日曜・祝日 
会 場 :ワコールスタディホール京都 ギャラリー
     京都府京都市南区西九条北ノ内町6 ワコール新京都ビル 1階 [アクセス] 京都駅八条口より徒歩7分 
入場料:無料

オープニングレセプション

1月12日(木)18:00~20:00
出展作家を迎えてギャラリートークを行います。

この体の所有者は誰なのだろうか。
この心をほんとうに動かしているのは?

時々、言葉を持たないもう一つの大きな意志がわたしの中に存在していることを感じる。
それは、大きなクジラが船底をゆっくりと横切るように、確かな迫力を持って現れる。
彼女はこの体のヌシのようなものか。

私が普段触っているガラスは、同じく意志を持つ素材である。
温めれば生き物のように揺れる、伸びる、道具で触った跡を飲み込もうとする。
一手一手に素直な反応を返してくるので、ガラスと一緒に制作しているような気分になる。
しかし「このかたちを作るぞ!」というわたしの意図が、その「意志」を見えなくする時がある。
やがて負荷が限界を超えて、あっさりガラスは割れてしまう。いや、この場合、割れたのではなく、わたしが「割った」という方が正しいのだ。

心身の感覚が鈍い私は、自身を何度も「割り」そうになる。そんな時に彼女は、ぬーっと姿を見せる。そうはさせまいと、言葉や意図と心を反対に動かしたりする。
その思いがけないアクションに困ることが多いのだが、わたしは、彼女が発するシグナルを、気配を、もっと解りたいと思っている。
ガラスならば、彼女の輪郭を捕まえることが出来そうな予感がしている。
そして、多分わたしは知らず知らずのうちにこれを知っていて、ガラスを触っているのだとも思う。

Yuri Iwamoto

Yuri Iwamoto(いわもとゆり)
1993年 埼玉県生まれ
2016-2017年 アアルト大学大学院(フィンランド/ヘルシンキ)product and spatial deaign学科へ留学
2018年 武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科 ガラス専攻卒
2021年 富山ガラス造形研究所 研究科 修了
現在は富山県を拠点に活動。主な取り扱い先は、minä perhonen elävä、spiral 青山、oil by 美術手帖 等

○主な展示
2018年 1月 武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科クラフトコース 卒業制作展 /Spiral 青山
2021年 2月 富山ガラス造形研究所 卒業制作展 /富山市ガラス美術館
2021年 3月 Family 君と暮らす / EQUALAND SHIBUYA 内ギャラリースペース
2021年 6月 Like a SUNDAY  / HOUSEHOLD ギャラリー
2022年 3月 I'm feeling good / Spiral 大阪
2022年 6月 野生のジュース / minä perhonen elävä
2022年 11月 laid back feel / New Pure plus


※開催内容は急遽変更の可能性があります。最新情報はワコールスタディホール京都のWEBサイトを確認ください。
※本展のフライヤー(PDF)はこちら
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【新型コロナウイルス感染予防・拡散防止のご協力のお願い】

ワコールスタディホール京都ギャラリーでは、お客様ならびにスタッフの健康と安全に配慮し、関係機関から最新情報の収集に努めるとともに 感染予防・拡散防止に細心の注意を払ってまいります。ご来館・施設ご利用のお客様におかれましても趣旨をご理解いただき、以下のとおり、ご協力をお願いいたします。

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