WACOAL STUDYHALL KYOTO

【百棚撩乱】

お題「テキスタイル」

「テキスタイル(布地)」をテーマに、ライブラリー・コワーキングスペースの蔵書を紹介します。

『ハリスツイードとアランセーター』

『ハリスツイードとアランセーター』(万来舎)
ウール製品によく見かける「Harris Tweed」のタグ。スコットランドの小さな島々で織られる布だ。風合いは、織り手がその日の気分を織り込んでいる。島の自然があってはじめて、あのタータンチェックは生まれるのだ。村おこし本としても示唆がある1冊。

『UNDERCOVER』

『UNDERCOVER』(リッゾーリ社)
布がファッションに進化する過程を眺めたければ、高橋盾初の作品集『UNDERCOVER』がいい。パリコレ常連デザイナーのデビューからの軌跡はとがりまくって鮮やか。版元はアートに強いNYのリッゾーリ社。これほどにどこを切っても圧倒的にかっこいい本は、めずらしい。

『脂肪と言う名の服を着て[完全版]』

『脂肪と言う名の服を着て[完全版]』(祥伝社)
布が服に変化し、隠されるのは裸。『脂肪と言う名の服を着て[完全版]』は安野モヨコ90年代後半の傑作漫画。ダイエットものと理解されがちな本書だが、脂肪=防御のためのテキスタイルと読み替えると、ひと味ちがう人間関係が見えてくる。

『スヌーピーの安心は親指と毛布』

『スヌーピーの安心は親指と毛布』(主婦の友社)
最もシンプルなテキスタイルは1枚布。『スヌーピーの安心は親指と毛布』。スヌーピーの原作『Peanuts』のキャラクターたちが安全にまつわる自説を繰り広げる。まるであたたかい毛布にくるまれたかのように、心がほっこりする。熱烈なファンの声を受けて30年ぶりに復刻。時代を超えて読まれる、さびない本だ。

<百棚撩乱 京都のフリーペーパー『ハンケイ500m』にて掲載中 text by Rena kure>