WACOAL STUDYHALL KYOTO

【KCI Mobile Library】新しい展示がはじまりました。

KCI Mobile Library 『婦人グラフ』

『婦人グラフ』 出版社:國際情報社
刊行期間:大正13年~昭和3年(1924~28年)
刊行頻度:月刊
サイズ:A4変型判

 本誌は、大正13年から昭和3年までの4年間に刊行された女性向け雑誌です。皇族、華族の動静や欧米での流行の装いを伝える記事、銀座などで撮られた街頭写真のほか、料理レシピや手芸の図案、芝居、楽曲、小説など、幅広い内容を扱っています。また、寄稿者には芥川龍之介や与謝野晶子ら一流の作家が名を連ね、表紙に竹久夢二を起用するなど、本誌は高級雑誌の草分け的存在でした。
当時の女性向け雑誌の多くがB5サイズの小型判だったのに対し、本誌はA4変型判の大判で所々にグラビア印刷を使用し、余白には文様を配置するなど、当時の欧米における雑誌の仕様に倣ったものと考えらえます。さらに表紙の装丁は、当時フランスで刊行されていたファッション雑誌『アール・グー・ボーテ(art-goût-beauté)』から影響を受けていることが分かります。本誌は洋式の生活スタイルが少しずつ日本に広がり始めた時代を物語る貴重な雑誌といえるでしょう。

KCI Mobile Library 『婦人グラフ』

京都服飾文化研究財団(KCI)とは
公益財団法人 京都服飾文化研究財団(The Kyoto Costume Institute, 略称KCI)は、西洋の服飾やそれにかかわる文献資料を収集・保存し、調査・研究する機関として、1978年、株式会社ワコールの出捐によって設立されました。現在、18世紀から現代までの衣装など服飾資料を約13,000点、文献資料を約20,000点収蔵。これらを多角的に調査・研究し、その成果を国内外での展覧会(「モードのジャポニスム」展、「身体の夢」展、「FUTURE BEAUTY:日本ファッションの30年」展など)や研究誌『Fashion Talks...』、広報誌『服をめぐる』の発行を通じて公開しています。
URL: http://www.kci.or.jp/