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社会へ展開するスパイラルのアート・プロデュース

暮らしを豊かに彩る提案が、スパイラルのプロデュース活動です。

スパイラルは活動テーマである「生活とアートの融合」に基づいて、アートの感性を含んだ独自の提案を行っています。スパイラルの考える「アート」とは、現代アート、ダンス、音楽はもちろん、食から、美容、生活雑貨まで、人々の心やからだに響き精神的な豊かさへと結びついていく「もの」、「こと」、「サービス」を指します。プロデュース活動は館内にとどまらず、国内や海外のクリエイター、アーティストとのネットワークなどを活かして、社会に向けた多様なプログラムを展開しています。

最近では、今年6月にスタートした「象の鼻テラス」があります。ここは、横浜市による開港150周年記念事業の一環で横浜港発祥の地である「象の鼻地区」にオープンした多目的レストハウス。象の鼻という名称はとてもユニークですが、古くからこの地域の名称として親しまれています。というわけで、象をメインビジュアルにアートスペースとカフェ併設の休憩スペースを作りました。青い象が描かれたカフェスタッフのウェアはミナ ペルホネンの皆川明さんのデザイン、メニューにはゾウノハナ ソフトクリームがあり、かわいらしくておいしい! と好評です。そして象の鼻テラス全体のシンボルとして、アーティストの椿昇(つばき のぼる)さんによる全長6mの作品「時をかける象(ペリー)」をアートスペースに設置しています。これも人気の記念撮影スポットになっていますね(笑)。

他にもいくつもの企画を進めていますが、その一つに10月に開催した「ダンストリエンナーレ トーキョー 2009」がありました。国内最大のダンスフェスティバルとして3年に1度開催している祭典で、次回は2012年に開催予定です。世界中のコンテンポラリーダンスの振付家、ダンサーを招聘して、ダンス公演、ワークショップ、トークイベント、映像の上映を行うもので、そのプロデュースを手がけています。準備のために開催の数年前から海外の舞台芸術フェスティバルを視察し、情報収集や出演交渉、打ち合せを重ねています。他に、スパイラルで行った公演や展覧会の海外への巡回もおこなっています。2泊4日でのニューヨーク出張などスケジュール的にも肉体的にもとてもハードなことが多いですね(笑)。他に、スパイラルで行った公演や展覧会の海外への巡回もおこなっています。

これからもスパイラルでの活動を中心に国内外のネットワークを生かした独自性の高いプロデュースカンパニーとして、「アート」の感性を、みなさんへ届けていきたいと思います。


アートのユニークな視点や感性を、社会へ届けるアートプロデュース。

スパイラルのアートプロデュースの場合は、モノ作りから街作りまでとその守備範囲はとても広く、いずれもアートに含まれるユニークな視点や感性と、プロデューサーやキュレーターの視点、意思や想いを織り交ぜて、自治体や企業や市民の皆さんと一緒に社会へと送りだす仕事をしています。

たとえばモノ作りのプロジェクトには、スパイラルがアーティストと企業の掛け橋となって、次世代のプロダクトの開発を目指す「ランデヴー プロジェクト」があります。この活動はどんどん拡張していて2004年にはアーティストと地場産業メーカーがコラボレーションした「静岡発!ランデヴー プロジェクト」がスタートし、サンダルや革小物からおもちゃ、インテリア雑貨など、これまでに30を超えるアイテムが誕生しています。ひびのこづえさんの「ひのきのはきもの」は大ヒット商品となりました。

街作りプロジェクトも多岐にわたっています。最近では、つくばエクスプレス沿線に新しく出来た町、柏の葉キャンパスシティでアートプロジェクト「五感の学校プロジェクト」が始動しています。柏の葉のオリジナル「はっぱっぱ体操」のプロデュースや、コミュニケーション・ツールとして体験を促すようなアートを設置する計画も進行中です。「はっぱっぱ体操」は、コンテンポラリーダンサーとグラミー賞受賞ミュージシャン、運動神経科学の権威である東京大学の先生とのコラボレーションで誕生した、身体だけでなく脳の動きも活性化させるユニークな体操。マスコミでも多数取り上げられ、話題となっています。複雑な動きをとりいれているのでずいぶんと頭を使う体操なんですが、大人よりも子供たちの方がのみこみは早いですね(笑)。ユニフォーム、シューズ、DVDなど総合的にプロデュースしました。他にもマルシェやピクニック、子ども達が主役のピノキオプロジェクトなども開催、アーティストの発案をきっかけに発生した地域住民によるクラブ活動など、これまでにない全く新しい街づくりのお手伝いをしています。

また、特別養護老人ホームのアートワークのプロデュースも手がけています。2007年に竣工した「グリーンライフ」ではアーティストが「交流」をテーマに施設の色彩計画、サインデザイン、共有スペースの屋台のコンセプトデザインを行いました。そして今年は「特別養護老人ホーム愛成園」の外壁に生態系を備えた新しい緑化システムを設置しています。入居者が施設にいながら、季節を感じ、自然を楽しむことができるよう配慮しています。これらのプロジェクトはそれぞれ立地や条件、環境によって表現が変わるため、そこにしかないアートワークを考える、とても良い機会となっています。

アートを社会に活用できる方法はまだまだあると思います。人々のニーズに注意深く耳を傾け、アーティスト達と協力しながら新しい価値を発信していきたいと考えています。


盛りだくさんのスパイラルプロデュース。生活とアートの融合とは、こころとからだが充実して毎日がわくわくするっていうことみたいです。スパイラルの活動は、なかなか奥が深ーい。もう一度探検したら、もっともっと新しい発見がありそうです。