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上流下着のつどい~自分へのご褒美に、上質なランジェリーを。下着を楽しむ贅沢エッセイ|ワコール

相川 藍(あいかわ・あい)
言葉家(コトバカ)。ランジェリー、コスメ、ワイン、イタリアを愛し、広告コピーからコラム、書評、小説(「ガーター・モモ物語」など)まで言葉と格闘中。月刊公募ガイドで「コトバカっ!」、Book Japanで新刊書評を執筆中。

美しさへの階段をのぼりつつあるあなた。ひとつ目標をクリアしたら、自分へのご褒美は「上質な下着」。さあ、あなたも当サロンで、あこがれのランジェリーの深遠な魅力や、そこに秘められた意外なエピソードに肉薄してみませんか?

098 私を「名品」に変えるランジェリー

北緯59度からのメッセージ。 - ワコールディア

(左)幻想的なオーロラが肌の上に蘇る(8月発売)
(中央)ゴールデンベージュの気品と輝きは別格(10月発売)
(右)マトリョーシカが愛らしいモードに(8月発売)
 1年の中でいちばんドラマチックなのは、夏の終わり。それは、ひんやりとした空気とともに、ふいに肌を刺す淋しさのせいかもしれません。身体は上質なランジェリーを求め、ランジェリーは乾いた喉をうるおすように肌を満たし、夏の残り香とともに官能をくすぐります。心にしみ入るのは、新鮮なぬくもりを呼び覚ます深い色とモチーフ。さまざまなブランドが、わくわくするようなクリエーションを競う、美しい季節のはじまりです。

 強いコンセプトを持つブランドは、私たちを、ひと目でその世界に引き込みます。驚くほどの大胆さと、抱きしめたくなるような繊細さのコントラストが想像力を刺激し、触れてみたい、着てみたい、こんな女性になってみたいという気持ちをかきたてるのでしょう。そんなブランドのひとつがワコールディア。この秋は、北緯59度の空の下へといざなってくれます。時は18世紀、ロマノフ王朝の都、サンクトペテルブルクです。

宝飾品のようなブラ(ブラック:11月発売/ボルドー:9月発売)  それは4人の女帝が即位し、華麗な宮廷文化が生まれた時代。彼女たちが遺した数々の芸術品や、インペリアル・イースター・エッグに象徴される栄華の記憶。さらには、遥かな北の大地を照らす神秘のオーロラまで、何世紀も先まで生き続けるであろう多彩な美を、現代のセンスで蘇らせたコレクションなのです。時空を超えた旅からインスピレーションを受けたランジェリーやドレスは、永遠に輝くための力を授けてくれそうな気がします。

 伝統の宝飾柄をモダンにアレンジし、デコルテや肩を高貴に演出するブラには、今回のテーマが凝縮されています。チュールチェックとバラのアップリケが美しいストールとともに「使える宝飾品」として、コレクションアイテムに加えてみてはいかがでしょうか。オーロラカラーで構成されたノルディック柄から、幻想的なオーロラのプリントが透けて見えるコーディネイトは、ワコールディアならではのアートといえるでしょう。

幻想的なオーロラのコレクション(8月発売)

ジャパニーズ・ビューティの発見。 - サルート

 先日、西洋と日本の肖像画を比較鑑賞する機会を得たとき、最も圧倒されたのが、女性の目で美人画を描き続けた京都の画家、上村松園でした。着物の美しさや、もの思いにふける肢体の艶やかさを通して、気品ある女性像を確立した人。袖の下や薄物から透けて見える襦袢の柄まで緻密に描いた作品もあり、興味は尽きません。東京の山種美術館で上村松園の企画展(8月29日~10月22日)が開催されますので、ぜひチェックしてみてください。
夜空に咲く待宵草が美しいジュエリーライクなブラ(8月発売)  そんな美人画につながるジャパニーズ・ビューティを、ランジェリーの世界で見せてくれるのが、サルートの秋冬コレクションです。黒を基調に、赤い花のアップリケを印象的に配したアシンメトリーなランジェリードレスは、まさに着物とドレスの美しさを高次元でミックスさせたもの。裾へと流れる赤の縁取りは、着物からのぞく襦袢の色っぽさがヒントになっているそうです。秋に向けて、和を意識したアイテムが続々と店頭に並ぶのが楽しみですね。
着物の色っぽさを取り入れたランジェリードレス(9月発売)  強いコンセプトを持つアーティスティックなランジェリーは、クローゼットの中でも特別な存在感を放ち、大切に扱いたくなります。もちろん、それらをつけたときには、自分のからだも「いいもの」になり、ふるまいまで変わってしまう。古来から今に伝わる素晴らしい伝統の資産や、古今東西の美女のたたずまいなど、本物のアートのエッセンスを身体に取り入れ、体験できるランジェリーの価値とパワーを活用しない手はありません。

 ちなみに、ロマノフ王朝の栄華を伝える「大エルミタージュ美術館展」も現在巡回中で、9月18日までは愛知県美術館、10月3日からは兵庫県立美術館で開催されます。エルミタージュ美術館は、女帝エカテリーナ2世が「エルミタージュ」(隠れ家)と名付け、美術品を集めたのが始まりだそう。ワコールディアのコレクションを見ていたら、エカテリーナ2世にも俄然興味が湧いてきました。教養ある聡明な啓蒙君主であり、数百人の愛人を抱えたともいわれる彼女の放蕩と、美術品収集の執念を追体験できるチャンスです!
ゴールデンベージュの気品と輝きは別格(10月発売)
■レースランジェリー WACOAL DIA(ワコールディア)
http://www.wacoaldia.com/
■セクシーなブラ Salute(サルート)
http://www.wacoal.jp/Salute/