“科学”と“技術”の違い

①“科学”と“技術”の違い

当研究所発足から今年で54年。歴代の研究所長も私で5代目。この“科学”と“技術”の違いの話は、先代の篠崎所長が福井謙一さん(1981年12月 ノーベル化学賞受賞)の講演を聴いて感銘し、それ以後、研究所員に良く紹介していた話。科学と技術は以下のように違うという話である。この「調べる」というのが研究所活動の重要なポイントだと思う。

■科学(Science )とは

対象を調べて「知る」事により、普遍的原理を発見する活動

■技術(Technology)とは

原理を活用して、人間にとって役に立つモノを「作る」活動 ところで、一般に日本語だと「研究所」というが、英語だと Rescerch and Developmentとか、Research Laboratoryとかいうらしい。Laboratoryは元々ラテン語の「仕事場」という意味との事なので、「調べて開発するところ」とか、「調べる仕事をする職場」というような表現なのだと思う。

②人間科学研究所の仕事って何?

私は、先代所長の影響もあってか、「調べて、原理を発見する」事が私たちの仕事だと思いこんでいます。そして、それが何故必要かというと、以下のように「様々な応用」ができるようになるからだと理解しています。

左図:なぜなのか 右図:原理がわかれば

もうすこし丁寧にいうと、ワコールの人間科学研究所とは「人間を調べて、知る事により、普遍的な原理を見出し、その原理を元に技術を使って様々な製品・サービスを生み出す」ことかと思っています。

人間科学研究所 所長 今井