春夏秋冬の四季をさらに分割した「二十四節気」。移りゆく気候や気温、草花の生育、季節の行事…。こうした季節のものごとに囲まれて、私たちの暮らしや健康は成り立っています。
季節の流れとともに暮らすことは、自身をいたわり、養生*することにもつながります。
節気を意識して、少しだけ丁寧に暮らしてみませんか。
*養生:生活に留意して健康の増進を心がけること
「二十四節気」とは、中国発祥の季節の移り変わりを示す指標です。
古くから日本でも採用され、季節行事や暮らしの知恵も二十四節気にそって多く実践されています。
【たいしょ】または【だいしょ】
暑さ続きで食欲が落ちたり、下痢や便秘など消化不良を起こすなど、思いあたる症状はありませんか。
「最も暑い頃」という意味をもつ「大暑」は、7月23日頃から。
真夏日や熱帯夜が始まり、これが続くと疲れが蓄積し、内臓へと伝わります。
おなかの調子をととのえるには、栄養価が高く消化のよい食品はもちろん、消化を助ける豆類もおすすめです。
大暑が終われば暦の上では秋。きたる季節に備え、夏の疲れは夏のうちに解消を。
新しいことを始めてからだやこころに負担をかけるより、自分を見つめ直し、腰をすえて地盤固めをすることが、この時期には向いているようです。