ファッション大学に潜入。
1985年に誕生した複合文化施設、スパイラル。その周辺の渋谷・青山エリアがこの春、華やいでいます。それもそのはず、ご近所の青山学院大学に新校舎ができ、これまで1、2年生は相模原キャンパスだった7つの学部の新入生が、今年は入学と同時に青山キャンパスに集結したのです。私もそんな学生パワーに刺激されるように、スパイラルホールで開かれたファッション大学『VOGUE girl FASHION UNIVERSITY』に潜入してきました。
参加者は20代を中心とした『VOGUE girl』の読者300人。ファッション大好きな高感度お洒落ガールたちが、ランチBOXタイムをはさんだ6時限もの講義を熱心に聴き、修了証書授与とフォトセッション、アフターパーティまで充実のカリキュラムを共有したのです。今回は、そんな体験取材から学んだ「魅力的なガールであり続けるためのエッセンス」を旬のランジェリー情報を交えてお伝えしたいと思います。
講師は『VOGUE JAPAN』『VOGUE girl』編集部の渡辺三津子さん、軍地彩弓さん、麻生綾さんのほか、メイクアップアーティストのMICHIRUさん、ソマルタのデザイナー廣川玉枝さん、モデルの太田莉菜さん、ファッションPRの加賀谷真理さん、フォトグラファーの蜷川実花さんという豪華キャスト。あこがれの仕事に就く方法、外見と知性の磨き方など多彩なレクチャーが繰り広げられ、ガール世代からの鋭い質問タイムも。
太田莉菜さんは「視線を意識すること」の大切さを語っていました。女がダメな方向に変わるのは早いし簡単だけど、注目されることで必ずいいほうに変わっていく。そんな好循環は、お洒落をすることから始まるのだと。「自分が心地よい状態でいるために、できることは全部やるべき」という蜷川実花さんの言葉も力強いものでした。些細なことも大切に考え、自分の軸をぶらさず、地道に夢を叶えてきた経験談には説得力がありました。
かろやかな抜け感をまとう。
MICHIRUさんは、難易度の高い旬の赤リップを、エッジを効かせずラフに仕上げるコツを指南。軽くティッシュオフするだけでセミマットな透明感を出すテクを実演してくれました。目尻を跳ね上げると老けた印象になるキャッツアイも、わずかな工夫で涼しげな直線になり、キュートな小悪魔風！ 強くアピールしつつもトゥーマッチな息苦しさがなく、軽やかな抜け感がある。このバランスこそが、ガールメイクの神髄なのだと確信しました。
ランジェリーを新鮮な感覚で選び、着こなす方法も同じではないでしょうか。たとえば、今すぐ欲しいアンプリスィットの1/2カップブラ。洗練されたルビー色とネックラインの深いカットには、強さと開放的な抜け感があり、オーガンジーのシャツなど羽織りたくなります。秋冬のドットシリーズもセクシーで可愛く、輝きと透け感のバランスが絶妙。シモーヌ・ペレールの妹ブランドとして始まり、フレッシュな勢いがとまらないコレクションです。
渋谷・青山エリアは、カフェやショッピングのメッカでもあります。新緑の季節、ガール世代のエネルギーを感じながらのお散歩は、ほかの街ではなかなか得られない体験。スパイラルでCW-X、エチカでアンフィ、ヒカリエでMC、東急東横店でパルファージュ、109でPJ、パルコでウンナナクール、渋谷西武でアンプリスィット......というように、自分好みにセレクトしたランジェリーマップをつくって楽しむのもおすすめです。
ファッション大学では、20代から50代までの方が講師として登壇しましたが、それぞれがガール世代のキラキラ感を上回る「煌めきのオーラ」を放っていたのが印象的でした。時代の中で美しく呼吸している人は、心に余裕があり、凝り固まることがないのでしょう。人はたぶん、年齢に関係なく進化できる。今すぐ始められることって何だろう。強く、軽く、抜け感のあるランジェリーを探しに行きたくなりました。
