便秘に悩まされている人は多いのでは?便秘についての知識や対策方法について紹介します。
便秘ってなんで起こるの?自律神経の乱れやPMSの影響も
厚生労働省が発表した「2019年 国民生活基礎調査」の健康に関する「自覚症状の状況(病気やけが等で自覚症状のある者[有訴者])」によると、便秘で悩んでいる人は、男性25.4%、女性43.7%と女性の方が多い傾向です。
便秘になる原因はさまざまありますが、そのひとつに自律神経のはたらきがあります。
自律神経には、からだを活動的にする交感神経とリラックスモードの副交感神経があります。交感神経が優位だと血管が収縮して血流が悪くなり、副交感神経が優位だと血流がよくなります。腸は血管が多い臓器のため、ストレスや緊張による自律神経の活動がダイレクトに影響されてしまい、下痢や便秘といった症状が現れてしまうこともあるのです。
また、月経前になる便秘は、PMSの症状のひとつかもしれません。
PMSとは月経前症候群といい、月経前に生じる心とからだの不調全般のことを指します。
女性のからだでは、排卵後からエストロゲンの分泌がはじまります。月経約1週間前にエストロゲンの分泌が急速に減って、次にプロゲステロンの分泌量が増減します。これらの女性ホルモンはからだに水分をためこんだり、腸のはたらきをにぶらせたりする作用があり、むくみや便秘といった症状がでやすくなります。
月経がはじまると改善する不調をPMSと定義しており、月経がくると便秘が改善する人も少なくありません。
女性ホルモンがきちんと分泌されているからこそ起こるPMSですが、不調が続くようなら我慢せず婦人科に相談してみましょう。
参考:
高尾美穂著『女性ホルモンにいいこと大全 オトナ女子をラクにする 心とからだの本』(扶桑社BOOKS)
高尾美穂著『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)
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