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デリケートゾーン

【吸水ショーツ】不安な日も自分らしく。みんなはどう使っているの?どんな機能があるの?大調査

「吸水ショーツ」とは、水分を吸収してくれる吸収体が入っているショーツのこと。洗って繰り返し使えることからも話題になっている商品ですが、人にくわしく聞きにくかったり、使っている人が身近にいなかったりと、疑問や不安を持っている人も多いのではないでしょうか。

吸水ショーツ、みんなはどう使っているの?

ワコールが行ったWEB調査(2023年6月、WACOAL MEMBERS 8,774人)によると、「吸水ショーツって、使ったことある?」という質問に対して、約89%の人が「(使ったことが)ない」と回答しています。

その理由を聞いてみると、

「どのくらいの量を吸収できるのかわからない」
「もれたりしないか不安」
「ムレが気になる」
「お手入れが大変そう」

といった意見から、

「吸水ショーツというものを初めて知りました」

といった回答も。

(参考:ワコール ブラパン「Q184 吸水ショーツって、使ったことある?」

「使ったことがある」と答えた人の感想は、
「周りに使っている人がいるかも聞けず、どんなのがいいのかもわからなかったけど1枚購入。はいているだけで安心感はある」
「不意の力仕事などで尿もれしたことがあり…。最近吸水ショーツを使用してみたが、ごわつくこともなく、まぁよい」
「急な尿もれしたらどうしようという不安がなくなった」

など、毎日を快適に過ごすために利用されている様子がうかがえました。一方で「ごわつきを感じてあまり使っていない」「なかなか乾かない」などの意見もありました。

このアンケートの回答に寄せられた疑問の声をもとに、ワコール 広報担当者に「吸水ショーツ」について聞きました。

___「吸水ショーツ」とはどんなショーツなのでしょうか?

ワコール宣伝部 津久井さん:「吸水ショーツ」は、吸水体が内蔵されているなど吸水機能を持ち、軽失禁などに対応可能なショーツのことです。その吸水量は商品によって異なるので、チェックして使い分けていただくとよいと思います。
さらに、月経(生理)時の気になることへの工夫がされた、サニタリー用としても使用できるショーツも増えています。たとえばワコールでは、「吸水“サニタリー”ショーツ」をお作りしています。防水シートを使用しているので、月経(生理)中は生理用ナプキンやタンポンなど生理処理用品との併用でもれにくくする、といった使い方もできるのがメリットです。ショーツの新たな選択肢のひとつとして気軽にお試しいただけるとよいと思います。

吸水ショーツを使ったことのない人が多いことがわかったので、そのはきごこちや特長について、ウイング[セパレート吸水サニタリーショーツ]の開発者にくわしく聞いてみました。

開発担当者に聞く、吸水ショーツビギナーの疑問

ウイング[セパレート吸水サニタリーショーツ] 右:はきこみ丈ふつう(EC7500)左:はきこみ丈ふかめ(EC7510)
撮影/Asuka Sasaki

___「ウイング[セパレート吸水サニタリーショーツ]」は女性のどのようなお悩みに対応しているのですか?

ウイング商品企画 浅野さん(以下、浅野さん):ウイングでは“生活するからだと会話する”というコンセプトで商品を作っておりまして、ちょうどこの商品を考えるにあたって、フェムケアの商品が注目を浴びていました。次々にリリースされるフェムケア商品のなかで、ウイングにできることってなんだろうと考えたとき、ウェブアンケートで尿もれに悩んでおられる女性が多いなと感じました。

幅広い年齢層、たとえば30~40代の方でも出産などをきっかけにして悩まれているというのが印象的でした。そこで吸水機能を持ったショーツを開発することになりました。

___初心者が一番気になっている「ショーツの吸水力」は、どのくらいなのでしょうか?

浅野さん:「ウイング[セパレート吸水サニタリーショーツ]」でお答えすると、尿もれの不安がある方のために開発されたもので、軽失禁25ml(1回分の目安である5ml×5回分)の水分に対応するものと、35ml(5ml×7回)に対応するものがあります。立ち上がったときに急に尿もれしてしまった、というときにキャッチしてくれるので安心感があります。

ワコールウイング企画 西尾さん(以下、西尾さん):肌に当たる部分は吸水しやすく肌離れのよい生地を使っています。その下に、抗菌防臭素材の生地を使用してにおいなどの対策をしています。
取り外し可能な吸水パッドが入れられるようになっていて、吸水パッドの下は2層の防水布になっており、もれに対応しています。ナプキンを併用して使っていただくときに羽根の部分のおさまりをよくするため、吸水パッドを入れるポケット自体が「浮かしマチ」の構造になっています。

___サニタリーと通常の両方で使えるとのこと。ムレについてはどうでしょうか

西尾さん:パッドをはずして、ナプキンをセットすれば、サニタリーショーツとしてもお使いいただけます。身生地に吸放湿性のある生地を使用しており、ムレにくくなっています。

浅野さん:初めてはかれるときや未体験の方など、はきごこちがどんな感じか気になる場合は、いきなりお出かけではなく、まずはお家ではいて試していただいてから、外出に使用していただくとよいかもしれません。

ウイング[セパレート吸水サニタリーショーツ]のこだわり

撮影/Asuka Sasaki

___特にこだわりのポイントはどこでしょうか

浅野さん:ウイング[セパレートの吸水サニタリーショーツ]の特徴として、パッドが取り外せるというのも大きなポイントで、3パターンの使い方ができます。

①吸水パッドを装着したまま軽い尿もれ・軽失禁対応に使ってもらう吸水ショーツとして
②中の吸水パッドを取って、ナプキンなどの生理用品を併用したサニタリーショーツとして
③吸水パッドをはずして、普段用のショーツとして

3wayで使えることがメリットです。

西尾さん:パッドを取り出して、別々に洗濯をするのは少し手間がかかりそうだと思われるかもしれませんが、取り外せることで、しっかり洗いやすく、洗濯後も乾きやすいというメリットがあります。日によっていろんな使い方を選べるという点は、使いやすさに繋がると思っています。

浅野さん:吸水する機能性はもちろんですが、本体素材も伸びがよくて、肌触りも優しいタッチのものになっています。吸水ショーツとしてはもちろん、ふつうのショーツとしても快適にはいていただけるかなと思います。
後ろの裾部分もフリーカッティングになっているので、アウターに響きにくく見た目もシンプルで、洋服を選ぶことなくデイリーにはいていただけるのではないかなと思います。

尿もれについて、周りの人に相談しにくかったり、軽失禁という言葉に対して、恥ずかしいとか老化といったようなイメージを持たれている方がすごく多くて……。そういった方々に、この商品を通じて、ポジティブな気持ちになれたり、自分だけではないと感じられたり、快適に過ごしていただけるきっかけになるといいなと思っています。


  • 撮影/Asuka Sasaki
  • プロフィール
    浅野華帆(あさの・かほ)
    第2ブランドグループ ウイングブランド商品企画部 商品企画二課
    ウイングにてキャンペーンブラジャー・ボトムのパターンを担当後、2016年よりウイングキャンペーンのデザインを担当。2023年よりウイングショーツのデザインを担当。
  • プロフィール
    西尾貴代(にしお・たかよ)
    第2ブランドグループ ウイングブランド商品企画部 商品企画二課
    ウイングにてキャンペーンブラジャーのパターンを担当後、2017年よりランジェリー・ニット・ショーツのパターンを担当。