ワコールのものづくり
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ものづくりのこころ
ワコールに脈々と息づくものづくりへの情熱と
それを支える技術をご紹介します。
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- 「下着屋さんの靴」と、呼ばれる誇り
「下着屋さんの靴」と、呼ばれる誇り
ワコール人間科学研究所は、女性がいつまでも美しくあるための研究を行っています。
そのために重要なのが、からだの「かたち」と「動き」の研究です。
発足以来行っている、からだの「かたち」の研究に加えて「動き」の研究を行っていく中で「女性の美をトータルで応援したい」という思いでパンプスの開発に着手しました。
そうして、2004年に発売を開始したワコールの靴「サクセスウォーク」は人間工学に基づいた独自設計で歩きやすく、疲れにくく、そして美しいパンプスを追求しています。そのため、ワコールの靴づくりには下着づくりで培ってきた商品開発力が生かされています。
例えば、パンプスの不満の原因について調査するため、開発当初は社員がモニターとなって、データを収集。
その結果、からだの重心とヒール位置の関係が履きごこちに大きく影響すると分かり、体重をしっかり受け止めるオリジナルヒール構造を開発しました。
靴をかたどる木型やインソールの設計にも、その成果が反映されています。また、下着と同様に一人ひとりに合った靴の提案を行っています。
高い機能を持っていても、足に合わなければ快適な履きごこちにはなりません。
「サクセスウォーク」は、さまざまな種類やサイズの靴を展開し、売場ではワコール独自の基準をクリアした「パンプスコンシェルジュ®」が靴選びのお手伝いをしています。扱う商品は変わっても「一人ひとりの女性に寄り添い、愛される商品を」という思いは変わりません。
身につけたときのここちよさ、そして美しさを考え続けるワコールだからこそ、生み出すことができた商品です。サクセスウォーク
https://www.successwalk.jp/ -
- 女性美に、科学の光を
女性美に、科学の光を
毎年1,000人近くの女性のからだを計測し、50年以上にわたり蓄積した延べ約45,000人以上のデータを基に、“人間科学”の視点をもち、お客様が求める価値を発見、創造し、提供することに挑戦し続けています。
その核となる「ワコール人間科学研究開発センター」は、からだのフォルムや内部組織から感覚・生理・心理、生活スタイルに至るまで、幅広い研究領域に取り組んでいます。
初めて世に提唱した「ゴールデン・プロポーション」(1965年)は、日本人女性の美の新基準として話題を集め、各年齢層に対応した「ビューティフル・プロポーション」(1979年)、人それぞれの美のバランス「ゴールデンカノン」(1995年)は、美しさの多様性を意識するきっかけとして注目されました。その後も、女性のからだを科学的に追求した研究成果を数多く発表しています。
「世の女性に美しくなって貰うことによって広く社会に寄与する」。
ワコールのこの目標は、「ワコール人間科学研究開発センター」の日々進化する研究を通して、私たちが取り組む全ての活動に息づいています。<ゴールデンカノン(1995年発表)>
ゴールデンカノンは、従来のマルチン式計測法による人体計測に、三次元計測装置を駆使した形状計測を追加し、
一人ひとりの美しさを発見するための立体的なバランス指標です。
特徴は「寸法ではなく、バランスを基本に置いている」ことと、これが美しいというのではなく、
「美しさを6つのポイントで見つけ出す」という点にあります。つまり、ゴールデンカノンは、
すべての人が理想とするプロポーション像ではなく、一人ひとりの女性が自分自身の個性的な美しさを引き出すための「ものさし」なのです。・BWHの周径バランス
ウエストに対するバストの割合(縦軸)と、ウエストに対するヒップの割合(横軸)で体型を分類すると、
バスト優勢なV型、ヒップ優勢なA型、ウエストがくびれたX型、ストレートなI型の4タイプに分けることができる。美しいバランスは斜めに描いた長方形の範囲。・トルソ・バランス
【厚みのバランス】ウエストを1とした場合、Ⓕバスト=1.3 Ⓖヒップ=1.3 Ⓗ背中のくびれ1/3 Ⓘ一番突出している部分はバスト。
【横幅のバランス】ウエストを1とした場合、Ⓐ肩幅=1.6 Ⓑ乳頭間=0.8 Ⓒヒップ=1.4
【高さのバランス】Ⓓバストの高さは肩とウエストの中間 ⒺBWHの高さ比=1:1:1.2ワコール人間科学研究開発センター
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- カラダに、心に、寄り添うカタチ
カラダに、心に、寄り添うカタチ
コンセプト設計から機能・材料検討、デザインまで。ワコールの新商品開発は、時間をかけて行われます。
市場動向や消費者ニーズを見極めたコンセプト作成後、具体的なカタチに落とし込むパターン=試作品づくりへ。
それを担うのがパタンナーです。目指す着装感・機能・見た目を検討し、素材・構造・デザインを踏まえて型紙にペンを走らせます。まだ世に出ていないものをカタチにしていく大切な作業です。パターン制作は仮説検証の繰り返し。既存の材料で工夫できるか考え、難しい場合は新素材を模索し、必要に応じて開発も行います。その後試着を繰り返し、ミリ単位で調整。
ひとつの新商品がカタチになるまで、ブラジャーなら平均25点もの試作品を制作します。パターン制作で大切にしているのは、デザイン性だけでなく“つけごこち”のよさを兼ね備えていること。
これこそがお客様に愛される商品を生み出す秘訣と考えます。
平面の布が立体になるとき、身につける人のカラダや心にぴったりと寄り添うカタチを生み出したい。
長年蓄積した体型計測データを活用し、理想的な“つけごこち”を追求します。今までにない、下着の価値観を創り出す。
お客様にご満足いただける新商品をつくるために、開発は困難と挑戦の繰り返し。
一つひとつカタチができるまで。店頭に並ぶ新商品には、それぞれの物語があるのです。 -
- 妥協なき厳しさ。手から手へのやさしさ
妥協なき厳しさ。手から手へのやさしさ
国内アパレル業界で初めて、国際標準であるISO9001(品質マネジメントシステム規格)認証を取得するなど、品質管理に一切の妥協を許さないワコールのものづくり。
日本、中国、ベトナム…、どこで製造しても、独自の思想に根差した「安全・安心で愛される商品」の提供を徹底しています。「Made by Wacoal」こそが、私たちの合言葉です。
この合言葉は“世界統一規格”を指すものではありません。
品質がある程度の水準に達するまで、進出国に対し、日本から技術支援の人材を派遣しますが、品質が向上し、順調な販売活動が推進できれば、基本的に現地の判断に任せます。
ワコールとしての個性を根付かせながら、現地を理解し、現地に溶け込み、現地従業員を中心とした活動に力点を置く。この視点・姿勢がなければ、国、地域によって異なる美意識に応えることはできないからです。おおよそ30~40ものパーツから成り、商品によって異なるものの、一枚を縫い上げるために約20~50という多くの工程を要するブラジャー。
ワコールのものづくりは、機械によってオートメーション化されていると思われがちですが、複雑な工程、ボディに沿う絶妙なカーブは、縫製を熟知した熟練者の手仕事でしか支えることができません。一工程ごとに増していく製品を愛する心こそ、ワコールが誇る「Made by Wacoal」の源。国や地域が異なっても、決して色あせることのない、私たちの情熱を商品から感じていただければ幸せです。工場での一コマ。
手作業の一つひとつに担当者の想いが込められます。大人の工場見学in長崎工場
https://www.wacoal.jp/factory/nagasaki/大人の工場見学inベトナム工場
https://www.wacoal.jp/factory/vietnam/ -
- 国境を越え、受け継ぐ技と心
国境を越え、受け継ぐ技と心
ワコールの商品づくりは、生地の裁断から縫製、包装、検査まで、ほとんどが手仕事となるため、細やかで丁寧な作業が求められます。
それを支えている工場のひとつが、1997年に設立したベトナムワコールです。
ワコールグループの単一工場としては最大規模を誇る基幹工場で、商業都市ホーチミンから車で約1時間のドンナイ省ビエンホアにあります。地元での雇用に力を入れ、地域との共生を目指しています。国境を越えても、ワコールの品質とプライドが揺らぐことはありません。
日本の縫製技術や品質管理の手法を組み入れながら、生産国による品質差のない「Made by Wacoal」を実現しています。
きめ細かい教育体制により技術力も高まり、熱心に取り組む従業員が商品づくりの現場を支えています。技術は伝承だけでなく革新も大切です。量産現場であるからこその技術が生まれ、高品質を維持しながら生産効率が向上するアイデアが浮かびます。ベースにあるのは従業員それぞれの“考える力”、そして自らの知恵でよりよい商品づくりを実現できるという誇り。
一人ひとりが自ら考え、工夫し、新しい方法を絶えず探すという精神はいつしか根付き、工場全体に浸透しています。ワコールの縫製技術をしっかりと受け継ぎながら、商品づくりに邁進し、さらに創意工夫の心を育むベトナムワコール。国境を越えた相互信頼のもと、「世界のワコール」の実現に欠かせない生産現場の支柱として、日々進化を続けています。
※大人の工場見学 in ベトナム工場
お客様とともに
お客様からいただいた
大切なご要望やご意見を生かして、
よりよい商品づくりに取り組んでいます。
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- 「愛される商品」へのこたえ
「愛される商品」へのこたえ
ワコール本社ミュージアムに、お母さまからお嬢さまへと、30年にわたり着用いただいたスリップがあります。
丁重なお手紙とともにお送りいただいたスリップには、小さなほころび一つなく、まるで過去からタイムスリップしてきたかのような美しさ。どれほど大切にしてくださったか、私たち従業員には一目で分かりました。
創業以来「愛される商品」にこだわり続けてきた私たちにとって、このスリップほど励みになるものはありません。
ここに、添えられたお手紙をご紹介させていただきます。「長期間にわたって良い品を造っておられることに感謝いたします。実は、この手紙を出したいと思いましたのは理由があります。私は現在49歳になったところですが、今からおよそ30年前のことです。当時私は飲食店を家が営んでいましたので、高校卒業後すぐに店を忙しく手伝っていました。月1回の休みとほんの小遣いしかもらっていませんでしたので、貴社の下着は私の夢でした。そんなある日、私の一番上の姉(すでに嫁いでいた)が遊びに来ました。私に何か欲しいものを買ってあげるというのです。私は迷わず近くのランジェリーショップのワコール(スリップ)の下着を買ってもらいたいと言いました。
大切に大切に、時々しか身につけず、月1回の定休日だけつけたでしょうか、とにかく大切にして21歳で嫁ぐ時も持ってゆきました。それから三人の娘に恵まれ、忙しく毎日を過ごしていましたが、4年前(20歳)次女が独立して他県に住むことになりました。何でも私の持っているもの、アクセサリー、小物etcを「いいな、いいな」というその次女が例のスリップに目をつけました。なんとレースがアンティークっぽくて良いのだそうです。それで大切な30年もの?(ワインみたい)のスリップをその娘にあげちゃうことにしました。私も太めになっていましたし...。
昨日、久しぶりにその娘が例のスリップを着て(もちろん下着として)帰って顔を見せてくれました。「お母さんが『丈夫でステキなスリップで、ワコールさんに今も着ているって手紙を書こうか』」なんて言っていたら、これも送ったらと、着て来たスリップを指しました。本当に30年前の品でしょうかと思うほどレースも生地もしっかりしているのです。それで丁寧に洗って送らせていただくことにしました。
商品開発や品質向上に努め、勤めておられるワコールの皆さまの何かの励みになればと勝手に考えてのことです。これからも着やすい美しい丈夫な下着を提供していただきたいと願っています」。(1997年8月2日 お手紙原文)母娘2代にわたってご愛用いただいた1960年代のスリップ。
「愛される商品づくり」を目指す私たちの背すじを伸ばしてくれる、ワコールの宝です。 -
- お客様の声が、ものづくりの出発点
お客様の声が、ものづくりの出発点
ブラジャーに求めることは人それぞれ。ワコールではさまざまなニーズに応える商品開発を行っています。
その代表的な例のひとつが「大きな胸を小さく見せるブラ」です。
きっかけとなったのは、2009年に行ったアンケート調査。「ブラジャーに求めること」の質問に、「つけごこちがよい」「バストを大きく見せる」などの回答が多い一方で、「バストをコンパクトに見せる」という意見が1割程度ありました。
その1割のニーズに応えることもインナーウェアメーカーの使命である、と開発がスタート。
ご要望に早急に応えるため、「大きな胸を小さく見せるブラ」は、通常1年以上かかる商品化を半年で行い、2010年にワコールウェブストアでの販売を開始。するとインターネット上で評判が広がり、当初の年間目標売上枚数をわずか5日間で完売するまでに。現在はウェブだけでなく、店頭でも多彩なラインアップで展開しています。
その後、2012年にはバストのボリュームが小さい人に向けた「Aカップさんのためのブラ」を発売。以来支持を得て、2020年4月にはニーズをより深く掘り下げ、分析・研究を重ねた新商品を発売しました。
2018年にスタートした大きいサイズの下着情報サイト「ぽちゃリーゼ」では、
「自分に合うサイズのブラがない」「シルエットが気になる」などのお悩みに寄り添った
下着情報を楽しく発信しています。ワコールが担うべき商品開発の出発点には、いつもお客様の声があります。
その一つひとつに真摯に耳を傾け、応える努力を続けています。ワコールウェブストア 大きな胸を小さく見せるブラ
https://store.wacoal.jp/topics/brand/chiisakumiseru.htmlプラスサイズをもっと楽しく ぽちゃリーゼ
https://www.wacoal.jp/pocharize/ワコールウェブストア Aカップさんのためのブラ
https://store.wacoal.jp/topics/store-original/acup.html
より豊かな毎日のために
より豊かなライフスタイルのために、
さまざまなニーズに応える商品を提案しています。
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- 心とからだに寄り添って。ワコールだからできること
心とからだに寄り添って。ワコールだからできること
乳房を手術された方の生活の質(QOL=クオリティオブライフ)向上をサポートして、 毎日をより快適に過ごしていただくためのお手伝いをしたい。そんな想いから1974年にリマンマ事業をスタートし、 乳房を手術された方のためのインナーウェアや水着などの商品をお届けしています。
ワコールが長年積み重ねてきた女性のからだの研究データをもとに、からだへの負担をできるだけ少なくするための工夫を凝らした設計や素材を採用しています。
目指すのは「からだにやさしいこと」と「美しさ」の両立です。ストラップや脇幅を広くして安定感を出したり、 パッドが入りやすいようにカップの裏側に大きなポケットをつけたりと、機能面を意識しつつ デザインにもこだわっています。また、手術の多様化にともない、 それぞれの術式に合わせた商品開発にも取り組んでいます。
お客様との対話を大切にしているリマンマ。全国6ヵ所のリマンマルームや各地で開催している 無料相談会では、専任のアドバイザーが下着のご相談や、採寸・フィッティングを行い、 お一人おひとりに合った商品選びのお手伝いをしています。
また、遠方にお住まいの方や体調のすぐれない方にはオペレーターがご要望をうかがう通信販売や 気軽に購入できるウェブストアでの販売にも対応しています。
リマンマの商品をつけた瞬間に表情がパッと晴れやかになり、笑顔でお帰りになられる。
そんなお客様のうれしい変化が私たちにとって何よりの喜びです。
ワコールだからできることを常に考え、「美しくありたい」という気持ちを応援し続けます。ワコールリマンマ
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- いくつになっても輝く理由
いくつになっても輝く理由
カラダも心も若々しく、自分らしいライフスタイルを求めるシニア世代の方々がより元気に、快適に過ごすお手伝いをしたい。
そんな思いで、ワコールではシニア向けブランドを展開しています。
年齢を重ねて変化していくカラダに対応したインナーウェア、ここちよさだけでなくデザイン性も兼ね備えたアウターウェアやルームウェアなど、幅広いラインアップでお客様の声やライフスタイルに合った商品をお届けしています。シニア向け商品の開発では、カラダにフィットしながらゆったりとした着ごこちを実現する、ワコール独自のサイズ展開を採用しています。また、腰やひざをサポートする下着などシニア世代のお悩みに対応した機能面も充実させ、より快適に過ごせる工夫もしています。
そして「もっとおしゃれを楽しみたい」というご要望に応え、ファッション性も重視。
シニア向けの衣服はシンプルなデザインや地味な色合いのものが多い傾向にありましたが、嗜好やトレンドを捉えたワコールの商品は多くの方にご好評をいただいています。「いくつになっても美しく、カラダも心も若々しくありたい」
「自分らしくおしゃれを楽しみ、お気に入りの衣服を身につけたい」
シニア世代の方々のさまざまなニーズを受け止め、新商品開発に生かしています。ワコール らくらくパートナー
スポーツを楽しむ全ての人へ
スポーツを楽しむ全ての人へ。
コンディショニングサポートに貢献する
ウェアを開発しています。
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- スポーツブラの代名詞的存在を目指して
スポーツブラの代名詞的存在を目指して
健康や美容のためのヨガやランニング、アマチュアスポーツに挑む人まで。
日常的に、スポーツに親しむ人が増えています。スポーツウェアを展開する「CW-X」が行ったインターネット調査(※)では、スポーツをする女性の約70%の人がスポーツブラを着用しない、ということが分かりました。さらに「必要性が分からない」「キツそう」「サイズや種類、何をどう選ぶべき?」など、着用しない理由も判明。
一方で「スポーツ時のバストのユレは軽減したい」という明確なニーズも見えてきました。これらの声に一枚で応えられるスポーツブラを「CW-X」でつくろう。
「バストのユレを軽減し、美しいシルエットを叶えつつ、デザイン・サイズにおいて買いやすくて使いやすい商品」を目指し、開発がスタート。
運動時に上下左右に動くバストのユレをおさえるため、カップとストラップをつなぐパーツ「デルタサポート構造」を新たに考案。サイズ展開は、S~LLの4サイズにして選びやすさも重視しました。
その分、一つのサイズでフィットさせなければならない体型の幅が広くなりパターン制作は難航しましたが、試行錯誤を繰り返して完成。さまざまな壁を乗り越えて、ようやく目指したスポーツブラが誕生しました。お客様のニーズを見つめ、ワコールならではの強みを生かして、それに応える。
「スポーツブラ=ワコールの『CW-X』」という認知確立を目標に、今後もより快適にスポーツを楽しんでいただける商品開発に挑戦していきます。(※)調査期間:2019年2月、調査対象:1年以内にスポーツを実施した女性817名
CW-X SPORTS BRA
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- カラダを動かす、その先の感動を
カラダを動かす、その先の感動を
“テーピングの原理をウェアに組み込めないか”という発想から生まれたコンディショニングウェア「CW-X」。
そのはじまりは、1980年代の終わり頃。下着に“美”以外の要素が求められるようになり、ワコール人間科学研究所でも“より快適に”“より健康に”が研究テーマとなりました。
アマチュアのスポーツが盛んだった当時、研究所員の家族がスキーでひざを痛めてしまいました。
しかし、テーピングをするとそのまま滑り続けることができたのです。
このテーピングの機能を衣服に組み込めないか、と開発がはじまりました。素材は、女性のガードルに使うハイパワー素材が好適と分かりました。
下着の設計技術を応用して試作品を作成、着用して運動し、筋肉の疲労度と数分後の回復度を計測。
何度も改良を重ね、テーピング機能をもたらすウェア「CW-X」の開発に成功。
1991年秋の発売以降、スポーツタイツの先駆けブランドとして、イチローさんなどトップアスリートをはじめ、多くのスポーツ愛好家に愛され続けています。また、世界に挑戦するさまざまな競技のアスリートとつながり、日々のコンディショニングやさらなる活躍を願い応援してきました。
これからも、プロ・アマチュア問わずスポーツを楽しむ全ての人をサポートし、スポーツが生み出す感動の一助となりたい。
「CW-X」には身につけたときの快適さ、機能性とともに、夢や目標をサポートする力があると信じています。CW-X