初経を迎える一年半ほど前からバストがふくらみ始めます。

第二次性徴の時期や度合いは個人差がとても大きく、年齢で区切って考えることはできません。ワコール人間科学研究開発センターが研究を重ねた結果、「初経（はじめての生理）」とバストの成長に深いつながりがあることがわかりました。

まずは、初経の一年以上前から、バストの成長が始まります。初めに乳頭の周辺がふくらみ、Ｔシャツの上から目立つようになります。
そして、初経が始まる頃には、バストの全体がふくらみはじめ、バスト下側のラインが横に広がっていきます。
また、既潮率（月経がある人の割合）のグラフに表わされているように、初経を迎える時期は、以前より早まっていることも分かっています。

「9歳なのに生理が始まってしまってお母さんもびっくりしている」。ジュニア世代がバストや生理について知ることができる質問コーナーに寄せられた質問です。医師からの回答では、決して早すぎることはない、としながらも、生理を起こす女性ホルモン「エストロゲン」が活発に分泌されると、「成長ホルモン」の働きが弱まり、身長が伸びにくくなることもある、ということを紹介しています。

16歳でまだ生理になっていない、という相談が寄せられました。医学的には15歳～18歳の間に生理が始まることを「遅発初経」といい、18歳以上で生理が始まらない症状を「原発性無月経」というそうです。婦人科でどのような診察をするかなど書かれているのでぜひ参考にしてみてください。

初経がきていなくても、サニタリーショーツを見ておくと具体的にイメージしやすくなります。大事なテストやイベントの日に備え、初経がきたときの予習もしておくと、少し安心できるのではないでしょうか。