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睡眠の法則

  • 毎日を充実させる睡眠の法則39

    ●睡眠の法則

    毎日を充実させる睡眠の法則39

美容のために就寝前のブルーライトをOFFに

ブルーライトの弊害とは


「スマホなど画面から発せられるブルーライトは眠りに良くない」
という話は、よく聞くと思います。
分かっていながらも、なかなかやめられない眠る前のスマホ。

vol39_ブルーライト
あらためて、ブルーライトの影響について整理してみましょう。
① 光の強さ
ベッドに入る前は眠気があったのに、ベッドで動画を観ていたら、
眠気が通り過ぎてしまった、ということはありませんか?
光の照度が強くなればなるほど、眠る前の眠気が減り、
うとうとするときにみられる、ゆっくりとした眼球運動が減ります。

ディスプレイの照度は、500ルクス以下が望ましいとされ、
周囲の明るさとディスプレイの明るさの差が少ないほど影響が少ない、
とされています。
一般的な部屋の明るさが500ルクスなので、
就寝前に部屋を暗くする場合は、
ディスプレイの照度も低くする必要があります。

② 光の波長メラノプシン
目の網膜にある光受容体は、メラトニン分泌に関わる
メラノプシンを含んでいます。
メラノプシンは、波長の短い光(470nm以下)である
青い光に強く反応してメラトニン分泌を減らします。

同じLED照明だとしても、波長の長い500~570nmの、
緑の光と比較すると、青い光の方が眠気を少なくし、
寝つきに時間がかかることが明らかにされています。

また、就寝前に青い光を浴びると、
特に入眠直後の深い睡眠が得られにくくなります。

就寝前に、波長の短い光を発するディスプレイで読書をした実験では、
メラトニンの分泌開始が1.5時間遅れました。
メラトニンは、活性酸素を除去する働きがあるので、
分泌開始が遅れたり、分泌量が減ると、
肌やからだの回復が妨げられるということです。

ブルーライトで太る!?


最近、光を浴びる時間帯の違いが、
体重にも影響することが示唆されています。

室内照明と同程度である500ルクスの光を浴びる時間帯が遅い人ほど、
BMI(肥満を示す体格指数)が高い傾向があった、という報告です。

また、青い光を浴びると、血糖値を下げる重要な役割を持つ
インスリンの働きが低下することも報告されています。
同じ物を食べていても、就寝前の青い光によって、
太りやすくなってしまうのです。

就寝前のスマホを避けてブルーライトをOFFにすることは、
スキンケアやダイエットのための行為だと位置づけて、
積極的に取り組んでみましょう。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

イラスト/菅原洋平
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