すいみんコラム
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    毎日を充実させる睡眠の法則50

なぜ眠るのか?それは脳の排泄機能!?

脳の中にもリンパ液の流れがある


なぜヒトは眠るのか?
それはいまだに解明されていない謎ですが、
眠ることの意味として、1つの見解が見出されています。
それは、睡眠は脳の排泄行為だということです。

脳にも体内と同じように、
リンパ液という体液があることが明らかになっています。

そのリンパ液を使って、
脳が神経活動を行った後で残された老廃物を、
動脈からリンパの流れで静脈に流し、
排泄していると考えられています。

vol.50_睡眠は排泄行為

脳は睡眠中に老廃物を排泄する!?


脳の老廃物、と言われてもピンとこないと思います。
最近、認知症の原因物質として、
ニュースなどにもよく登場する、
アミロイドβという名前をご存知でしょうか。

異常たんぱくであるアミロイドβは、
脳内の自身の神経細胞を破壊してしまいます。
アミロイドβが蓄積していくと、
認知症のリスクが高まると考えられています。

そんな老廃物を、脳から洗い流してくれるのが、
脳内のリンパ液なのです。
そして、老廃物を洗い流す作業は、
睡眠中に行われています。

睡眠負債は老廃物の蓄積


本来は、睡眠中にアミロイドβは流されて、
翌朝にはスッキリした脳がつくられるはず。

ただ、夜の用事を終えて眠れるはずなのに、
なんとなくテレビやネットで動画を観て、
30分、1時間・・・、と過ごして就寝が遅くなると、
その分だけ、老廃物を流す作業時間が短くなってしまいます。

本来は流されるはずなのに、作業時間が足りなくて、
脳内に残ってしまったアミロイドβのことは、
睡眠負債、と呼ばれています。

この言葉は、流行語にもノミネートされたことがあるので、
ご存知の人も多いと思います。

睡眠負債で認知症リスクが高まる!と言われると、
眠れないことの不安は高まってしまうかもしれません。
睡眠は、脳の排泄行為だと知ったうえで、
慌てずに手順通り、睡眠を再構築していきましょう。

まずは、夜に眠くなる脳をつくります。
朝は目覚めたら窓から1m以内に入り、
夜は帰宅したら部屋の照明を暗めにして、
脳に朝と夜の光の差を明確に知らせます。
夕方には眠らずに、何らかのからだを動かす用事をつくって
深部体温を上げておきましょう。

同時進行で、夜は、
眠くないうちに就寝するのを控えてみましょう。

2週間程度で就寝前にあくびが出る日が、
1日か2日出てくるので、
そうなれば寝つきが早くなるはずです。

さらに2週間経つと、夜に眠くなる日が増えるので、
30分以内で入眠できるようになっていたら、
30分単位で就寝を早めてみましょう。

この手順で睡眠時間を増やしていけば、
脳が老廃物を排泄する時間を、
しっかり確保することができます。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

あなたの人生を変える睡眠の法則
著書:あなたの人生を変える睡眠の法則

イラスト/菅原洋平
※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の判断と責任において行なってください。

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