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睡眠の法則

  • 毎日を充実させる睡眠の法則48

    ●睡眠の法則

    毎日を充実させる睡眠の法則48

すぐに脚を組むのは睡眠不足!?

睡眠不足で姿勢が悪くなる!?


睡眠がうまくとれていないと、
姿勢が悪くなることがあります。

猫背になったり、座るとすぐに脚を組んでしまう。
作業中にあごが上がってしまったり、
立っているときに足の裏の小指側しか着いていなくて、
親指側が浮いている。

こんな姿勢になっていたら、
睡眠を見直してみましょう。

vol.48足を組む
寝不足で姿勢が悪くなる理由は、
抗重力筋の働きが関係しています。

抗重力筋とは、重力に対抗して姿勢を維持し続ける筋肉の総称です。
あご、おなか、背中、おしり、もも、ふくらはぎの筋肉が、
抗重力筋に該当します。

抗重力筋は、私たちが起きている間は常に働いているので、
脳の覚醒と睡眠に深く関係しています。

寝不足で脳の覚醒水準が低くなる(眠くなる)と、
抗重力筋の働きが弱くなります。
すると、上のイラストのような姿勢になります。

姿勢の悪さは、他人からかっこ悪く見えたり、
だらしない、信用できない、と見えてしまうことがありますが、
これは生活リズムをつくることができていない表れでもあるので、
この印象は的を得ていると言えそうです。

さらに、抗重力筋の働きが弱くなると、
体温が上がりにくくなります。

睡眠のリズムを整えるには、
起床から11時間後の深部体温が最高になるリズムを
つくらなければなりません。

そのためには、起床から11時間後の前後2時間あたりは、
筋肉がしっかり活動していることが必要です。

抗重力筋の低下によって深部体温が十分に上がらないと、
夕方や夜帰宅後に不用意に居眠りをしてしまったり、
夜になっても眠くならず、
寝ついても深く眠れなくなってしまいます。

まずは両かかとの内側に体重を乗せて


反対に、姿勢を良くすることで、
深部体温が上がり、夜の睡眠の質が上がり、
「朝スッキリで今日も姿勢よく!」
という好循環をつくることもできます。

ただ、姿勢を良くするのは結構難しいもの。
そこで、最も簡単にできる2つのポイントを、
試してみましょう。

まず、立ち姿勢では、
両かかとの内側に体重がかかるようにしてみましょう。

まっすぐ立ってみて、
足の裏の感覚に注意してみると、
どのあたりに体重が乗っているでしょうか。

もし、足の前の方や小指側に体重が乗っていたら、
それを両かかとの内側に移してみましょう。

ここの位置に体重が乗ると、
姿勢を悪くすることができません。
最初は後ろに倒れそう、と感じる人もいるかもしれませんが、
それだけ今まで前に体重がかかっていたということです。
ちょっとした隙に試してみましょう。

座り姿勢では、肛門をしめること。
骨盤内の筋肉が使われていれば、
これも姿勢を悪くすることができませんし、
脚を組むこともできません。

「脚を組みそうになったら、肛門をしめる!」
と思い出してやってみると、
眠かった頭もスッキリしてくるはずです。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

イラスト/菅原洋平
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