すいみんコラム
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    毎日を充実させる睡眠の法則60

生体リズムで認知症予防を

認知症の7割が不眠


最近、睡眠と認知症の関係を調べる研究が盛んに行われ、
認知症の介護や予防には、睡眠改善が重要であることが、
常識になりつつあります。

外来患者で認知症にみられる睡眠障害を調査した研究では、
7割以上の人に不眠症がみられることが明らかになっています。

認知症の予防や進行を遅らせるために、
家庭でもできることを試してみましょう。

弱まった生体リズムを強化する


高齢になると、内分泌系の変化や、
活動性や代謝の変化により、
生体リズムのメリハリが弱くなります。

生体リズムのメリハリが弱くなると、
日中の覚醒度が下がってボーっとしやすくなり、
夜の睡眠が浅く、途中で目覚めやすくなってしまいます。

そこで、認知症予防・治療で最低限行うのは、
生体リズムの強化です。

まずは、朝の光が重要。
ベッドから、からだを起こせるならば、
目覚めたら窓から1m以内に居場所をつくり、
そこで10分以上過ごすようにしてみましょう。

vol.60介護
寝たきりだったとしても、
ベッドを窓の近くに配置したり、
カーテンを開けて部屋の照明をつける、
LEDのデスクライトや光目覚ましなどの、
高照度の光を使って、朝の光を作り出してみましょう。

最も避けたいのは、夕方に眠ることです。
夕方にうとうとしてしまうリズムがつくられているならば、
昼過ぎに仮眠をして、夕方にはからだを動かす、
スケジュールをつくってみましょう。

もし、日中にベッドで横になる時間があるならば、
15時よりも前に終わらせておき、
15時以降には、からだを起こして座ったり、
少し運動をしたり、入浴をするなど、
体温を上げるようにしてみましょう。

起床11時間後に最高になる深部体温が、
しっかり高まれば、それだけ夜間は寝つきやすく、
睡眠の質は向上しやすいです。

高齢になると、夜に早く眠り過ぎてしまい、
夜中に起きてしまうことも多いです。

夜の早い時間に眠ってしまう場合は、
部屋の照明を明るくしてからだを起こして過ごし、
あえて就寝を遅らせてみましょう。

夜間に5時間以上連続して眠ることができれば、
かなり睡眠のリズムは改善されているサインです。

生体リズムは、環境さえつくってしまえば、
毎日の生活で強化することができます。

生活しているだけで、
認知症対策になる環境とスケジュールを、
つくってみましょう。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

あなたの人生を変える睡眠の法則
著書:あなたの人生を変える睡眠の法則

イラスト/菅原洋平
※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の判断と責任において行なってください。

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