18 December, 2020
vol.18-2 ミュージシャン坂本美雨さん
今のからだを愛すること
ミュージシャンであり、1児の母でもある坂本美雨さんに、下着を軸にお話を伺いました。
彼女の今まで、今、これから。
第二回です。
第一回はこちら
--------------------直接肌に触れるものは、どんな選び方をしていますか?
直接肌に触れるものは気持ちいいこと最優先!歳を重ねるにつれてどんどんそうなっていて、オーガニックコットンやシルクが増えてきました。私は家でも外でも、季節も問わずだいたい薄着。なんでも出来る限りは肌に直接着たいんです。子どもが生まれてからは更に気になることが増えました。抱っこひも時代が長かったのですが、肌が弱い娘の顔が直接触れるので、自分の服の素材が更に気になるように。娘の下着も、ゴムのキツさや肌触りなど気にして選んでいます。いつか娘と一緒に下着を選ぶ日がくると思うととても楽しみ。
--------------------初めての下着やからだの変化を覚えていますか?
私は自分の女性としての成長をとても恥ずかしいと感じていたので、記憶から抹消しているかも。そういうことがとにかく恥ずかしくて、母とは話せなかったんです。兄が細くて白かったのですが、比べられて「がっしりしているね」とか言われたりもしたので、骨が太くて筋肉質でがっしりした体型だとずっと思い込んでいました。スポーツも得意だったので、真っ黒に日焼けしていたり、実際に逞しくて(笑)。
小さい頃、若い頃に言われた些細な一言をすごく覚えていたりしませんか?
私はずっと自分のからだがコンプレックスでした。大人になり、整体やトレーニングなどに行くことによって、自分がどういうからだつきなのかを実感するにつれ、少しずつ自分の思い込みが剥がれてきた感じです。まだまだだけれど、昔に比べたら少しは自分のからだが好きになってきたかもしれません。手をかけると答えてくれたり、そうして変化を感じるたびに愛おしいなぁと思えるように。娘を産んだ時の帝王切開の傷も、恥ずかしくはなく、むしろ愛おしい歴史。刻まれていくっていいことだなぁと思っているんです。自分のからだのいいところも少しは分かってきたので、そこをどう見せようかなと考えられるようにもなってきていて。そして、気にしているところも逆に見せてしまったり、そうやって手放す年頃だよなぁと感じています。
--------------------愛おしさを感じられるようになってきたというからだ。どう整えていますか?
インナーをしっかり作るということを意識しています。外からの負荷で鍛えられる筋肉ではなく、やはりインナーが大切。それには呼吸法を大切にしていますが、歌うときだけ呼吸法を意識するのではなく、今ではそれがデフォルトに。呼吸法、ストレッチ、股関節の柔らかさ、スクワットなどを日々心がけています。何事も生身でぶつかるということが減ってきている時代の流れだとは思いますが、やっぱり生でぶつかって、自分の目で見て、泣いたり笑ったり、このからだで生きてきたぞ、ということが誇りになりつつあるんです。その感覚を改めて最近とても感じています。
◆第3回へ続く
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今回の企画では、美雨さんにご指名頂いた、美雨さんと親交の深い方々にご参加いただきました!
ライター:柿本真希さん
フォトグラファー:前康輔さん
ヘアメイク:高城裕子さん
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[bra.:HANRO UIH032 ]
ほか小物・衣装は美雨さん私物♡
お花も美雨さんが持ってきてくださいました
坂本美雨さん
ミュージシャン。
5月1日生まれ。音楽に囲まれNYで育つ。1997年「Ryuichi Sakamoto featuring Sister M」名義でデビュー。以降、本名で活動を開始。音楽活動に加え、執筆活動、ナレーション、演劇など表現の幅を広げ、ラジオではTOKYO FMを始め全国ネットの「ディアフレンズ」のパーソナリティを2011年より担当。村上春樹さんのラジオ番組「村上RADIO」でもDJを務める。おおはた雄一さんとのユニット「おお雨(おおはた雄一+坂本美雨)」待望のファーストアルバム「よろこびあうことは」が2020年6月11日にリリースされた。
動物愛護活動に長年携わり、著書「ネコの吸い方」や愛猫“サバ美”が話題となるなど、"ネコの人"としても知られる。
2015年、出産。猫と娘との暮らしも日々綴っている。