ワコールは2001年より、社会貢献活動の一環として下着の出前教室を開催しています。
1964年に設立したワコール人間科学研究開発センターでは、毎年約1,000人のからだを計測し、これまでにのべ45,000人以上のデータを収集してきました。中でも同じ女性を30年以上にわたって計測し、一人の体型変化を追跡調査した結果は、他に例を見ない貴重なデータです。
出前教室では、これらの実測データや正しい下着の選び方などを中心に、それぞれの年代に合わせた下着に関する情報提供を行っています。
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昭和30年代後半、洋装のめざましい発展に伴い、機能面、衛生面、そしておしゃれの面から下着の重要性が見直されてきました。このような状況のもと、高校卒業前の女生徒や洋裁学校などの専門学校の女生徒を対象とした下着教室を全国で開催。正しい知識を土台として長い年月と間断なきPRが大切という当時の社長(塚本幸一)の思いのもと、ワコールの啓発活動はスタートしました。
以来、世の女性に美しくなっていただきたいという願いのもと、参加者や目的に応じて様々な講座を行っています。
参考資料:ワコールニュース
(和江商事株式会社 社報)
1955年 9月号 -
昭和40年代、社会人としての化粧法や身だしなみ講座が増えてきたころ、ワコールでは高校卒業前の女生徒を対象に、正しい洋装下着の知識を知っていただくセミナーを開催し、昭和40年度の全国受講生は8万人余となりました。当時高校3年生の女生徒数は約56万人のため、うち約14%の女生徒に下着教室を受講いただいたことになります。
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昭和50年代には、実際に下着を着用したモデルを使い、ショウのような形式で、全国の洋裁学校の女生徒を中心に下着教室を行いました。会場では、初めてみる下着ショウに感嘆の声がもれることもしばしばありました。
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現在は、小学4年生~中学3年生の児童・生徒や保護者を対象に、平成13年(2001年)からツボミスクールを開催。年間約15,000人に受講いただいています。
令和2年(2020年)からは、自宅や学校の教室からスマホ・タブレット、パソコンを使って受講いただける「オンラインセミナー」も開催しております。ワコールは今後も下着の正しい知識をお伝えする啓発活動を行い、一人ひとりが健やかな日々を過ごしていただけるお手伝いを続けていきたいと思います。