すいみんコラム
  • 毎日を充実させる睡眠の法則100

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    毎日を充実させる睡眠の法則100

寝不足だと食べ物がご褒美に見える?


寝不足になると、
満腹ホルモンが減り、
食欲刺激ホルモンが増えて何か食べたくなってしまう。

これが夜中に食べてしまう原因のひとつなのですが、
そんなに食欲がわいているわけでもなく、
衝動的に食べたくなる、ということもあると思います。

vol100_寝不足だと食べ物がご褒美に見える?
実は、
睡眠不足になると、
私たちのやる気をつかさどる脳の報酬系という神経回路が働き、
食べ物がご褒美に見えてくる仕組みがあるのです。

この仕組みに関係するのが、
ご褒美をもらえるかを予測する働きをしている扁桃体(へんとうたい)と
内臓の感覚に関わる前部島皮質です。

睡眠不足の方に、食べ物の画像を見せると
扁桃体と前部島皮質の活動が高まり、
その食べ物を無性に食べたくなってしまいます。

一方、
睡眠不足を解消した方に、食べ物の画像を見せると、
活動はおさまり、自覚的な食欲も低下しました。

そして、
一旦慢性的な睡眠不足が解消されると、
その後で一晩徹夜をしても、
食べ物の画像に反応は起こらず、
「食べたい!」という欲求は起こりませんでした。

慢性的な寝不足は、
あまり自覚がありません。

「自分は睡眠不足ではない」と言っている方々を
数日間好きなだけ眠れる設定にした実験では、
10時間以上眠っています。

日を追うごとに、
少しずつ睡眠時間が短くなっていき、
9~20日程度で8時間あたりに
睡眠時間は固定されました。

日々の生活で、
無自覚に睡眠不足状態になっていて、
それを解消するのに2週間前後かかる、と聞くと、
それじゃあ一生寝不足は解消できない!と思う方も
いると思います。

現実的には、
累積睡眠量をコツコツかせいでいきましょう。
寝つきがよいならば、
1日数分でも早寝をしたり、
入浴や夕食を早めて、
早寝ができるスケジュールをつくってみることで、
1カ月の総睡眠時間を増やすことはできます。

ちょっとだけ早寝をコツコツ続ければ、
食べずに済み、食べてしまった罪悪感も避けられそうです。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

あなたの人生を変える睡眠の法則
著書:あなたの人生を変える睡眠の法則

イラスト/菅原洋平
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