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睡眠の法則

  • 毎日を充実させる睡眠の法則111

    ●睡眠の法則

    毎日を充実させる睡眠の法則111

頭痛がつらくて寝てしまう・・・でも原因は?


朝起きられない悩みの中で
多い相談が頭痛です。

朝起きても、
頭痛がひどくて横になり、
気づいたら昼過ぎまで眠っている・・・。

そんな場合、
頭痛さえ治れば午前中から活動できるのに・・・、
と考えがち。

この考えを、
「目覚めと起床の時間をそろえてしまうと頭痛が軽減する」。
と変えてみることが解決の糸口になることがあります。

朝に目覚めても二度寝をして、
目覚めと起床の時間差が大きいほど、
頭痛がひどくなることが明らかになっています。

原因として考えられるのが、
朝起きる準備をするコルチゾールというホルモンです。

通常、コルチゾールは、
目覚めの3時間前から増加し、
目覚め1時間前から急増加して血圧を上昇させます。

これは、
脳に血流を集めるためです。

私たち人間は、
起き上がるのに頭を起こさなければなりません。
重力によって血流が足もとに移動してしまうと
脳に届けられる血流が不足してしまうので、
血圧を上昇させて頭部へ血液を集めているのです。

起き上がる準備が整ったときに目覚めるのですが、
ここで頭を起こさずに二度寝をしてしまうと、
コルチゾールは一旦減少し、
最終的に頭を起こすタイミングで急上昇します。

このコルチゾールの急上昇が
頭痛の原因の1つであると考えられているのです。


そこで
この朝の頭痛を解消してみましょう。

まずは、
朝、だるくて横になってしまうのを解消するために、
目覚める時間の11時間後の深部体温を上昇させます。
例えば、
6時に目覚めていて10時に起床しているならば、
6時の11時間後なので、17時を狙います。

この時間帯に、
スクワット10回程度の運動を週4日以上行ってみましょう。

深部体温リズムは、
3週間程度で整ってきます。
リズムが整うと、朝のだるさが少なくなります。

そして、深部体温リズムが整うまでの間に、
朝、二度寝にひと工夫します。

目覚めたら、座って二度寝をしてみましょう。

vol111_頭痛がつらくて寝てしまう・・・でも原因は?
そもそも頭痛の原因の1つは、
頭を起こす準備ができたのに、頭を横にしたままでいること。

頭を起こして
重力の方向が変わりさえすれば、
最終的に起床するときの負担を大幅に減らすことができます。

座った状態で二度寝をすると、
睡眠の脳波は出現しにくく、
大抵30分程度で目覚めます。

そして、
ラクに起き上がることができます。

座って二度寝を実行していると、
本当に調子が悪くて眠ってしまう場合と、
だるいから横になっていると意図せずに眠ってしまったという場合に分かれます。

2週間を過ぎると、
本当に不調な場合だけが残り、
その日数も減っていきます。

目覚めと起床の差が30分程度におさまれば、
午前中の頭痛はかなり軽減するはずです。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

あなたの人生を変える睡眠の法則2.0
著書:あなたの人生を変える睡眠の法則2.0

イラスト/菅原洋平
※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
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