すいみんコラム
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    毎日を充実させる睡眠の法則⑱

寝入りばなに変な映像が見える?

脳がすみやかに眠るためにとる戦略とは


眠ろうとベッドに入って目を閉じると、
しばらくもやもやとした後に映像が見えることがあります。
これは、入眠時心像と呼ばれ、
脳が眠るために私たちに見せている映像です。

入眠時心像は夢とは違い、嬉しいとか怖いなどの
感情を伴うものではありません。
現実の延長のような場面なのに、ちょっと現実とは異なる映像。
例えば、普段はバスに乗ることはないのにバスに乗っているとか、
仕事に向かっている場面なのに学生時代の同級生と一緒にバスに乗っているとか。
この映像が見えたら、ぜひそれに集中してみてください。

18_入眠時心像
脳は、自身を眠らせるために
外部の刺激をシャットアウトしようとします。
脳の中で映像をつくり、その映像に注意をひきつけておきながら、
物音や肌触りなどの感覚を遮断して、邪魔な刺激を排除しているのです。

入眠時心像を使いこなして速やかに眠る


入眠時心像は、誰にもみられるわけではありません。
ただ、過去に見たことがある人は、
これをすんなり眠るために積極的に使うことができます。
また、必ずしも映像を見るわけでもありません。

もうろうとしているときに、
ドアをノックしたり、周りを歩く足音が聞こえるなど、
聴覚で知覚することもあります。
からだが浮き上がったり重くなって沈み込んだりと、
からだの感覚で知覚することもあります。

臨床的に、グラフィックや検品の仕事をしているなど、
視覚を優位に使う人は、入眠時心像も
視覚が使われる傾向があるようです。
音楽や音声を扱う人は、聴覚が使われ、
運動習慣があったり、からだを使う職業の人は
からだの感覚が使われる傾向があります。

いずれにしても、自分が体験する入眠時心像は
いつも同じ感覚なので、意図的にこれを使えば
考えごとにとらわれず、すんなりと眠れます。

就寝して目を閉じたら、真っ白いキャンバスや
真っ黒い空間などを思い浮かべて、それを維持してみましょう。
途中で考え事が出てきても、それらを
真っ白か真っ黒に塗りつぶして維持します。
しばらくすると、現実的だけど少し非現実的な
映像や音声、からだの感覚を体験するので、
これらに集中してみましょう。

慣れてくれば、入眠時心像を体験した段階で
「これで眠れる」という安心感が得られ、
寝つきをよくするための方法として活用できます。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

あなたの人生を変える睡眠の法則
著書:あなたの人生を変える睡眠の法則

イラスト/菅原洋平
※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の判断と責任において行なってください。

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