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睡眠の法則

  • 毎日を充実させる睡眠の法則30

    ●睡眠の法則

    毎日を充実させる睡眠の法則30

眠っていないと、どうでもいいことでもストレスに感じる

睡眠は生理現象であって心理現象ではない


もし、ご家族やご友人など大切な人から
「最近眠れないんだよね・・・」と相談されたら、
あなたはどのように答えますか?

「何か悩みでもあるの?」
「ストレスがたまっているんじゃない?」
などと答える人は、これをやめてみましょう。
睡眠は、生理現象であって、心理現象ではありません。

眠れない、というのは、大脳の温度が高い時間帯に
ベッドに入った、ということなので、
大脳の温度が下がるリズムをつくることができれば、
眠れる、という生理的な話です。

これを「悩みがあるの?」と心理的な話にすり替えられてしまうと、
なかなか睡眠が改善できなくなってしまいます。

脳は眠っていないと、どうでもいいことでもストレスに感じる


自分で「ストレスで眠れない」という、
言葉を使ってしまうこともあると思います。
しかし、脳にとっては、これが逆です。

脳は、眠っていないと、どうでもいいことでも
ストレスだと感じるようになります。

健康で元気な人を眠らせないでいると、
脳の中の扁桃体という部位が活発になっていきます。
扁桃体は、自分にとっての害になる刺激を発見して、
それに対して闘うか逃げるかを判断する部位です。

眠っていないと、脳は弱っていきます。
弱ってきたら、できるだけ早く外敵を発見しなければならないので、
扁桃体の活動を高めます。

すると、会話中の相手が貧乏ゆすりをしたら、
「私の話が不快なのかな」と受け取ったり、
ドアをバタンッと勢いよく閉められたら、
「出て行けっていうことなのかな」と受け取ったり、
何もストレスの要因がない平和な状況でも
ストレスを感じるようになります。

vol30_生理現象

いつもなら気にならないのに、人の言い方が気になったり、
店員の対応や周りの人のしぐさにイライラしたときは、
自分の脳が睡眠不足だ、と発しているサインだと受け取りましょう。

ストレスや悩みを解決するのは、
相手の人や会社の組織などが関わるのでとても難しいことですが、
睡眠だけは、自分でつくることができます。

毎日行う作業である睡眠を強化することで、
無駄にストレスを感じない脳をつくることができます。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

イラスト/菅原洋平
※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
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