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睡眠の法則

  • 毎日を充実させる睡眠の法則35

    ●睡眠の法則

    毎日を充実させる睡眠の法則35

タンスの角に足をぶつける

なんかうまくいかない原因は睡眠不足


家に帰ってリラックスして過ごしているときに、
タンスの角に足をぶつけると「イタッ!」っとなる。
痛いしイラっとするし「あーもう嫌なことばっかり!」
と気分は最悪になってしまいます。

vol35_タンス
同じように、ドアに肩をぶつけたり、
包丁で指を切ってしまったり。
自分の動作がなんかうまくいかないと思ったら、
実は、それは睡眠不足のサインです。
今晩の睡眠を変えれば、
こんなイライラとは、おさらばです。

脳はからだの動きをモニターしている


脳は筋肉の動きである深部感覚で
からだの動き情報を受け取っています。

目を閉じていても、手を動かせば
関節がだいたい何度くらい動いたのか、
かなり正確に答えられます。

これは、筋肉が伸び縮みした情報が
細かく脳に送られているからです。

睡眠不足だと、この深部感覚情報が送られても
脳がそれを正確に解析することができず、
情報が曖昧になります。

すると、無意識に自分の動作が雑になります。
歩くときに自分が思っているよりも、足は少し外に出ている。
こんな状態に気づかないので、ドアやタンスやロッカーなどに
ぶつかるのです。

寝不足のサインを行動に活かそう


私たちは、自分の脳がちゃんと働いているのか
自分ではわかりません。

脳の不調に早く気づくことができれば、
それだけ早く回復します。
からだの動きが何だかうまくいかない、というのは、
自分の脳の状態を知るのに役に立ちます。

そこで、メンタルを健やかにしようと思ったら、
集中して取り組まないとうまくいかない作業を
1つ用意してみましょう。

洗濯をたたむことや、アイロンがけ、
お皿洗いといった毎日の家事で結構です。
きっちりたためない、しわがうまくとれない、
洗い残しがある、というときには、
タンスの角に足をぶつけるときと同じく、
深部感覚情報がうまく脳内で処理されていません。

この時点で「疲れているのかも・・・」と気づいて
今晩は数分でも早く眠ってみよう、
深部体温をしっかり下げるために足首を温めてみよう、
と対策をすることができれば、
大きなトラブルが起こる前に脳は回復します。

より高いパフォーマンスを発揮するには、
自分の脳の働きが低下しないように
すぐにケアをすることが大切です。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

イラスト/菅原洋平
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