すいみんコラム
  • Facebook
  • ツイート
  • 毎日を充実させる睡眠の法則㉞

    ■すいみんコラム 

    毎日を充実させる睡眠の法則㉞

金縛りってなぜ起こる?

意識ははっきりしているのに、からだが動かない


寝入りばなや起き掛けに、
意識ははっきりしているのに、からだが動かない。
声を出そうとしているのに声が出ない。
胸に重たいものが乗っている。
目を開けると人が乗っているのが見えて・・・。
そんな体験を、私たちは金縛りと呼んでいます。

vol34_金縛り
病気でない健康な人が生涯に体験する確率は、
大学生を対象とした調査では約40%でした。
半数弱の人が、1度は体験する金縛り。
一体どうしてこんな体験をするのでしょうか。

睡眠の乱れで起こる金縛り


金縛りは、睡眠麻痺と呼ばれる現象です。
そもそも金縛りという呼び名は、
1950年代の後半にテレビ番組で使われたのがきっかけで、
一般用語になりました。

日本では心霊体験として扱われることが多かったのですが、
アメリカではUFOに誘拐されたという体験として
認知されています。

睡眠麻痺は、通常の睡眠では、
睡眠サイクルの最後に出現するレム睡眠を、
入眠直後に生じたときに起こる、入眠時レム睡眠で体験します。

レム睡眠中は、脳の活動とからだの動きが遮断されているので、
からだは動きませんが、外部の刺激に対応できる状態です。
聴覚や触覚に反応するので、地震や物音がしたときに、
パッと起きられるのは、レム睡眠の働きです。

そのレム睡眠が不適切に生じて、
何らかの、からだの感覚を脳が受け取ると、
脳はそれが何なのかと、無理にでもねつ造して、つじつま合わせをします。
睡眠麻痺中は、呼吸が荒くなり胸に圧迫感を感じることが多いのですが、
それを脳が「胸の上に人が乗っている!」という映像をねつ造すると、
心霊体験がつくられます。

生後3か月未満の乳幼児では、この入眠時レム睡眠がとても多いですが、
成人になると経験することはほとんどありません。
成人が入眠時レム睡眠を体験したときに最初に考えるのが、
睡眠と覚醒のリズムの乱れです。

金縛りが増える要因を避ける


睡眠麻痺は、体験しやすくなる要因があります。
それは、睡眠の分断です。
睡眠の分断とは、帰宅後にソファなどで
うとうと1時間ほど眠ってしまい、
その後、就寝し直すというように、
睡眠が2回に分けてとられることです。

中学生を対象にした調査では、
夕方に長い仮眠をとる程度が高いほど
睡眠麻痺の体験頻度が高まっていました。
金縛りを体験する人は、
④「眠る前にソファでうたた寝。気持ちいいけどこれで睡眠の質が台無しに。」
でお話しした、就寝前のうとうとを避けてみましょう。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

あなたの人生を変える睡眠の法則
著書:あなたの人生を変える睡眠の法則

イラスト/菅原洋平
※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の判断と責任において行なってください。

SHARE
  • Facebook ツイート LINEで送る