すいみんコラム
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    毎日を充実させる睡眠の法則47

秒速5cmのマッサージでリラックス

「マッサージやエステに行くと、そのときはぐっすり眠れる」。
そんな経験がある人も、多いのではないでしょうか。

「そのまま眠れたらどんなに気持ちいいだろう・・・」。
ということで、就寝前の脳にリラックス状態をつくってみましょう。
ポイントは、触覚を伝える神経線維の1つであるC繊維です。

脳がリラックスする触り方とは


触れる感覚である触覚には、様々な種類があります。
質感を識別したり、動きを感知したり、
温度や痛みを感知したり。
これらの各感覚によって、使われる神経が異なります。

その中のC繊維は、
これまでどんな情報を伝えているのか、
分かっていなかったのですが、
最近、特別な働きをしていることが明らかになりました。
それは、脳をリラックスさせることです。

vol.47_マッサージ
触覚のC繊維が使われると、
脳の意識や感情に関係する、
脳の部位である島皮質が活発になります。
また、副交感神経も活発になり、
リラックス反応が得られます。

このC繊維を使う条件は、
柔らかいこととゆっくりであること。
柔らかい素材に触れていると、C繊維が使われます。

リッチな手触りの繊維に触れていると、
気持ちがリラックスする、というのは、
誰もが経験したことがあると思います。
そして、ゆっくり触ること。

神経には、髄鞘(ずいしょう)と呼ばれる、
電線を包み込む層があるものとないものがあります。
髄鞘がある神経は有髄繊維といい、
ない神経は無髄繊維といいます。

髄鞘があると、神経は情報の伝達が飛躍的に速くなるので、
有髄繊維は情報を速く伝え、
無髄繊維はゆっくり伝えます。

ではC繊維は、というと、
C繊維は無髄繊維です。

情報をゆっくり伝えるので、
ゆっくりとした刺激によって使われます。
ゆっくりとは、具体的には秒速5cmくらいです。

試しに、右手で左肩を触り、
そのまま左手の甲まで5秒かけて触れてみてください。

かなりゆっくりだと思いますが、
このくらいのスピードで触れると、
先ほどのような、脳のリラックスをつくることができます。

さらにC繊維が使われると、
信頼や愛情をつくるオキシトシンも分泌されます。

オキシトシンは、脳内ではセロトニンを活性化します。
セロトニンは、不安や緊張を緩和し、
脳の働きを安定させます。

眠る前の秒速5cmマッサージを、
ぜひ試してみてください。
軽い圧でゆっくりからだをなぞる感じです。

パートナーと一緒に行うと、
なお、リラックス反応が高まります。
実は、パートナーに行うと、触れられている相手より触れている自分の方が、
オキシトシンが増加することも明らかになっています。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

あなたの人生を変える睡眠の法則
著書:あなたの人生を変える睡眠の法則

イラスト/菅原洋平
※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の判断と責任において行なってください。

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