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睡眠の法則

  • 毎日を充実させる睡眠の法則53

    ●睡眠の法則

    毎日を充実させる睡眠の法則53

寝返り美人を目指す

朝起きると腰が痛い!


目が覚めてからだを起こすと、首、肩、腰が痛い!
そんなことがあると、
マットレスのCMが急に目に飛び込んでくるようになります。
CMを見ながら「マットレス買い替えようかな・・・」と考える。

それも1つの解決方法かもしれませんが、
まずやっていただきたいことがあります。
それは、きれいな寝返りを習得することです。

寝返りの役割は体温調節


人間は、一晩に20回ほど寝返りをします。
寝返りの役割は、主に2つあります。

1つは、からだと寝間着の間や、
掛布団の間の空気を換気することです。

からだから放出された熱がこもっているところで、
寝返りによって空気が換気されると、
放熱がうまくできて深部体温が下がりやすくなります。

これがうまくいかないと、
汗をたくさんかいてしまったり、
寝起きがスッキリしなくなります。

もう1つの役割は、姿勢を変えることで、
からだの負担を減らすことです。

起きたときに、首、肩、腰が痛むのは、
姿勢を変える動きが不十分だったということです。

寝返りにも上手下手がある


寝返りの動作は、ただ、からだをゴロンと、
横に向けているわけではありません。

一旦、からだを持ち上げて、
そのまま、からだを回転させてから
同じ場所に降りる。
これが寝返りの動作です。

からだを持ち上げる筋肉の動きが上手にできていないと、
この動きはできません。

そこで、きれいな寝返り動作ができるように、
からだを持ち上げる筋肉の、
トレーニングをしてみましょう。

まず、あおむけになって両膝を90度くらいに曲げます。
両膝をしっかり閉じます。
肛門をしめます。

そのまま、おしりを上にゆっくり挙げていき、
肩からひざが一直線になるところまで挙げたら、
5秒キープして、ゆっくり降ろします。
これを、1日5回やってみましょう。

vol.53寝返り美人
ポイントは、ゆっくり挙げて、ゆっくり降ろすことです。
ゆっくりした動きは、からだを安定させるために、
複数の筋肉が使われるので、速く動かすよりも、
効率的にトレーニングができます。

きれいな寝返りができるようになると、
もぞもぞと動いたり、
頻繁に寝返りを繰り返すことがなくなります。

優雅にクルッとからだの向きを変える、
寝返り美人を目指しましょう。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

イラスト/菅原洋平
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