すいみんコラム
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    毎日を充実させる睡眠の法則71

追われる夢で疲れてしまう

睡眠中に場面がリアルかつ詳細で、
追いかけられたり、攻撃されるような内容の夢を、
見ることがありますか?

そんなときは、目覚めたらすごく疲れてしまった、
と感じると思います。

医学的に注意すべき「悪夢」は、
睡眠の途中で目覚めてしまい、
汗をびっしょりかいていたり、
心臓がドキドキしている場合です。

そうではなく、目覚めるタイミングで悪い夢を見た、
という場合は、背景に病気が隠れているという心配はいりません。
しかし、不愉快な目覚めであることは変わらないので、
できれば減らしたいですよね。

なぜ、追われる夢を見るのか


夢の中でものすごく忙しく、
その夢のせいで疲れてしまった、と思ったときは、
実際にはその逆で、からだが疲れてしまったので、
それに合わせた夢が脳内でつくられています。

例えば、眠る前にスマホで動画を観る、
という感じで、交感神経活動を活発にすると、
心拍数が早く、呼吸が浅い、
高代謝状態のからだがつくられます。

本来、睡眠中には、
血圧も心拍数も下がり、
呼吸数も減る低代謝状態になるのですが、
代謝が高いままでも、
寝落ちするように眠ることはできます。

すると、エネルギーをセーブして翌日に備えるはずの睡眠中に、
エネルギーを消耗してしまうので、
朝起きたときに疲れてしまいます。

また、交感神経活動が活発な状態で眠ると、
起床準備を担うコルチゾールというホルモンが、
過剰に増えます。

コルチゾールが過剰になると、
睡眠の構造が変化して、レム睡眠が増えます。

レム睡眠中には、感情を司る扁桃体という部位と、
神経接続がなされるので、感情を伴う夢を見ます。

こうして、疲れたからだに見合った感情で、
揺さぶられる夢がつくられるのです。

これを防ぐには、就寝前にからだが低代謝状態になるように、
ひと手間加えるのが有効です。

リモートワークなどで画面を見る時間が増えたことから、
睡眠外来では、就寝前にホットアイマスクを、
実施していただくことが増えました。

vol.71_レンジでチンしたタオル
レンジでチンしたタオルを目にあてて、
就寝前に10分ほど過ごしていただきます。
交感神経活動が低下しやすく、
心拍や呼吸がゆっくりになります。

レンジでチンしたタオルだと、
冷めたときにヒヤッとする感じが苦手、
という方は蒸し器で蒸しタオルをつくると、
温熱効果が持続しやすいです。

就寝前を、自分をいたわるリッチな時間にしてみると、
疲れがとれた状態で朝をむかえることができます。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

あなたの人生を変える睡眠の法則
著書:あなたの人生を変える睡眠の法則

イラスト/菅原洋平
※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の判断と責任において行なってください。

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